やっと、シャヴロボディーが完成しました
シャヴロボディーのために、シュリンク加工を施した革を購入しておりました。
「shrink(シュリンク)」とは
英語で「縮む、収縮する」を意味する言葉です。
その名がついたシュリンクレザーは、まさに革表面に縮む加工を施された革です。
革のもとになる原皮(げんぴ)は皮下部分と銀面(ぎんめん)と呼ばれる表面層の2層構造になっています。
この2層は繊維構造が異なるため、タンニンで鞣すと銀面のみ縮みます。
これがシュリンク加工です。
この加工によってできた細かいシワ「シボ」が、シュリンクレザーの最大の特徴です。
さらに収縮させることで革質はやわらかくなり、触り心地が良くなるのもポイントです。
シュリンクレザーは表面にコーティング加工がされているため、キズがつきにくいメリットがあります。
…‥‥いろいろな革の性質を検索しているうちに上のような説明を見つけ
シュリンク加工 を施した革が最適な素材だと思ったわけです。
ネットで注文しますので、厚さ1.4mmを選んだのですが、
さて、ミシンを掛けようとしたところ、思いのほか厚い。
えぇ~、1.4mmって、こんなに厚いんだったの
裏返すのも重労働となり、泣きそうでした。
そもそもが、シュヴロボディー制作は最も苦手な作業なのに、
革の頑強さに打ちひしがれ
正直、逃げ出したい
思いを、押し殺しながら、来る日も来る日も黄色に通ったのでした。
今日も早く黄色に行かなきゃ‥…と思いつつも、
おうちでグズグズ台所仕事を続けながら、
「小人の靴屋さんが、おやおや、革ですね~。ボディーも作っちゃおうかな。
とか言いながら、作ってくれたら、どんなに嬉しいことでしょう」
って、いつになく黄色への足が遠のいてしまっていたのですから
作ると、決断して型紙をとったりしながら、
5日の時を経てやっと、FB14・シャヴロボディーが完成したのでした
本日もお忙しい中をお越しくださり、
誠にありがとうございました。
べべタビト