今年第一作目のブリュージューンが、完成しました。
ヘッドモールドは、アオイドールの、ブリュージューン。
FB14 (出来上がり身長44cm)
お座りのできるタイプの、ベベタビト特製のシュヴロボディー。
ブラウンの ドイツ製 カニスアイ。
ブロンドのモヘヤウィッグ。
真鍮にロールゴールドの、素敵な、アンティークのブローチをつけました。
下に袖付きのワンピースを着用することになったため、袖口から、ワンピースの細かなレースが見え隠れするように計りました。
袖口が、一層お洒落になりましたでしょう。
このブリュージューンのヘッドモールドは、17年前に大阪のアオイドールというビスクドールの関連商品を扱うショップから購入したものです。
モールドを注文すると作ってくれて、まだ湿った状態の石膏モールドが届いたりしていましたが、今はもう、そのショップはないかもしれません。
数年前に問い合わせをしましたところ、経営者が変わられたらしくモールドも作っていないとのことでしたので。
そのまま作ると、おでこがとんでもなく大きく頭の形も歪み、目も、真ん丸なので、あまり好きにはなれませんでした。
ありのままに、素直に目切りをし完成させたら、いわゆるブリューとはかけ離れたお顔になりそうです。 (失礼)
でも、FB14のブリュージューンのモールドはこれ一つしか持っておりませんので、毎回グリーンウェアを手直ししています。
今回はグリーンウェアの時点で、これまで以上に研究して造詣を作り変えましたので、オリジナルブリューに近いお顔にできあがったのではないかと思います。
わたくしのDollは、エデンベベにしても、ブリューやジュモートリステ ジュモーフランシス A・マルク にしても、造形から変えていますので、同じお顔は、決して生まれてきません。
今回は、このブリューさんに、茶色の カニスアイをセッティングしたところ、わたくしは迷わずベリーショートのウィッグを載せていました。
最初からこんなお顔になることは知っていたかの如く落ち着き、そのあとはとんとん拍子で進みました。
古典的なコートドレスドレスのデザインも、この子に頼まれて作ったようなものです。
これまでこのブリューの章にも書いてきましたように最初は、ジャケットの中央に、パネルを当てる一枚もののコートドレスのつもりでいました。
ところがワンピースとの2枚仕立てとなり、最終的には、袖のなかったワンピースにもお袖をつけて、ジャケットありでもなしでも楽しめるようなドレスになってしまったのです。
わたくしに色々、ドレスの好みを主張してくれたおかげで、楽に制作が進みました。
こうしてできあがったら、今すぐにでも一歩を踏み出して、たのしげにお出かけしそうな様子ですよ。
以前、ある作家の方が、「作品の中で登場人物が人格を持ち、勝手に動き出す。」
といった内容のお話をされていたことを覚えています。
わたくしは学生の頃、小説家になりたいと思っていました。
なので、さきの作家さんのお話しが大変興味深く、自分もそんな体験をしてみたいと、切望したのです。
自分が書く作品の中で、登場人物が勝手に話し行動するさまを味わってみたくって仕方がなかったのです。
でも、長いことこうしてdoll作りにいそしんでおりますうちに、お人形が自身に何が似合うかわかっていて、わたくしに好みを伝えてくれる感覚を持つようになりました。
それは素敵なことです。
個性的な子も、そうでない子も、主張の強い子も、控えめなのか声の聴こえてこない子もいて、面白いです。
でも、そんなおとなしい子も、ピッタリの一着を仕立てると、
「そうそう、こんなのが着たかったのよ。」と、喜んでいるような気がするのです。
小説を書く夢は果たせていませんが、自分の作ったお人形が人格を持ったがごとくわたくしの耳元でささやいてくれるようになった気がしています。
このブリューのために、同系色の革で編み上げブーツを作り、シルクリボンで編み上げたのですが、どうもしっくりきませんね。
ブーツばかりが悪目立ちしている気がします。
とりあえず、エデンベベのお靴を借りてきて、はかせてみました。
もうワントーン、暗い茶色で作り直すつもりです。
隣のお部屋に移動して、お座りしているところも、カメラに収めてみましたよ。
シュヴロなのに、お座りができるなんて、素敵と思いませんか。
広いお部屋でひとり椅子に掛けて、何を思っているのでしょうね。
本日は、ブリュージュンの完成をご覧くださり、誠にありがとうございました。
べべタビト。^^。