これ、めっちゃ、気になっていたんですが、なんせ、3時間もある映画で
しかも、見に行く時間帯が、なんか微妙で
見に行けない、って言ってる間に終わっちゃったらいけないんで
今日、宅急便を受け取ったら(時間指定が微妙だった)、早速行ってきました。
いやこれって、長いだけあって、最初の1時間半と、最後の30分だけで
構成されてたら(時間は、感覚的にざっくりです)
もう、何回も見に行きたい!
舞台の場面がそのまま出てるんで、ものすごく見ごたえ、あり
素晴らしいです。美しすぎる。
ねたばれになるんで書きませんが、
その間の部分が、人生が残酷すぎて、あまりみたくない。
高畑充希が、どや顔で、いつも舞台みてるの、めちゃむかつきます。
なんじゃ、おまえ。(ネタばれになるんで書きませんが、そこまでのビジュアルじゃないやろ!って言いたい)(ひどい?)
しかし、役者さんすごいね!
横浜流星(なんでこの人こんなキラキラな名前なの?でも、本名なんだね!)と渡辺謙,
べらぼうにも出てるのに、すごくない?
吉沢亮は、もうほんとに、もうこれほんとにこれだけできるなら
歌舞伎役者って、なんぼのもん?子供時代から修行なんてしなくていいじゃん?
な、ありさま。素晴らしすぎる。
美しすぎ。もう、所作が。。所作が…なんでこんなに才能があるんだろう。しかもこの顔、この演技。。
もうもう、舞台の場面、ほんとにすごい。
こんな人たちでも舞台に出る前は、おびえるんだ。。
怖いんだ。そしてそれと闘っても、出たいんだ、舞台に!!
人間って、なんて業なんだろう。
もし、自分が打ちのめされて、叩き潰されることになっても
挑戦したいんだ。
悪魔と契約しても、それをやってみたいんだ。
だからこその、美!!
最後の鷺娘、ほんときれいだったーー
このところ思うんだけど
こういう人たちって、才能があって、しかも夢中で
すべてを犠牲にしても、これをやりたい、人たちなんだよね。
どんな分野にも、そういう人たちがいて、
それが、その分野を牽引していく。
人間って、ほんとにおもしろい。
神様は、(もしかして悪魔?)はそういう人間という存在を作って
それを楽しんでいたのかもしれない。
人生は、あっという間、これを見てもそう思いました。
最近、こんなことばかり、言ってる。。
人は死ぬから美しい。
年を取っていくから、ただ若くて美しいわけではなく
年を取って、衰えていくからこそ、
それにあらがっていくからこそ、最も美しいのかもしれない。
90歳過ぎた人間国宝に、かなわない美がそこにあるのかもしれない、
そして、それを感じることができる感性が、
研ぎ澄まされた感性が、美を強烈にするのかもしれない。
これに、もっとこれに近づき、これを超えたい。
その、美しさが、はっと息をのむほどの美が、ここにある。
歌舞伎の世界というものが、人間の愛憎、業を描くからこそ、
その美を、心をえぐるような美を見せてくれる。
美とは残酷で、醜いものの研ぎ澄まされた、ほんの先、ほんの一部にきらりと輝くものなんだ。
そんな映画でした。