特別捜査★密着24時
花井さんの本編レポです♪
いつも通り名前は
"櫻井 あず"で進めてまいります・・・・
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いきなり開いたドアに現れたのは、花井さんだった。
あず 『花井さん・・・・』
花井 『ごめん、遅くなった』
(助けに来てくれた・・・・)
花井さんは泣き崩れている女店員に視線を投げた。
花井 『やっぱりキミだったのか』
女店員 『・・・・・・』
花井さんは私に駆け寄り、手と足を縛り付けている縄を外しに掛かった。
あず 『花井さん、どうしてここが・・・・』
花井 『お前の匂いの記憶と、お前が狙われたことを結びつけて、ふと気が付いた』
あず 『花井さん・・・・』
花井 『甘い匂いは味覚とも関係があるんじゃないかと思った。そしてお前が狙われるということは、俺とお前との接点に何かがあると思った。それがパン屋だった』
縄が解かれ、花井さんが手を差し伸べてくれた。
花井 『掴まれ』
私が花井さんの手を握ると、ぎゅっと握り返して立ち上がらせてくれた。
私たちは女店員の前に歩み寄った。
花井 『まさかキミだったとは・・・・』
女店員は涙を拭い、花井さんを見つめた。
女店員 『私が・・・・やりました』
私と花井さんは顔を見合わせて、頷き合った。
これで事件が解決した、と・・・・。
とその時、私たちの隙を狙って女店員が床に落ちたナイフを拾った。
あず 『何するの!!』
私の声に、花井さんがとっさに女店員に飛び付いた。
女店員 『死なせて!お願いだから死なせて!』
花井 『死んでどうするんだ!』
女店員 『いいからナイフを返して!』
花井さんが女店員の手から無理やりナイフを取り上げた。
花井 『彼氏をひとりにする気か?彼を愛していないのか?』
女店員 『でも私・・・・、花井さんが彼に会いに行ってることも、真犯人を追ってることも知らず、あんなことを・・・・』
花井さんは私の方をチラッと見た。
あず 『話しました。全て』
花井 『そうか』
花井さんはまた女店員を見つめた。
花井 『ああ。そんな彼をキミは見捨てるのか?』
女店員 『だって、犯罪を犯した私なんかと一緒にいても、あの人は幸せになんか・・・・』
花井 『キミは罪を償って、また戻って来ないとならない。またパンを作り続けるんだ』
女店員 『できません、もう、そんなこと・・・・』
花井 『やれる。そのときは彼が手伝ってくれてるはずだ』
女店員 『・・・・・・』
花井 『彼が話してくれた。刑務所を出たら、キミと一緒にパン屋をやろうと思うと』
女店員 『あの人が・・・・?』
花井 『あいつはそんなに器の小さなヤツじゃない。それはキミが一番わかってるはずだ』
女店員 『・・・・・・』
花井 『彼は必ずキミを待っていてくれる。だから、自殺なんかするな』
女店員は頬を伝う涙を拭うと、両手を前に出した。
あず 『花井さん』
花井さんは頷くと、女店員に手錠を掛けた。
花井 『必ず真犯人を見つけ出す。キミに約束する』
女店員は花井さんの目を見つめ、頷いた。
あず 『さあ、行きましょう』
私は女店員に連れ添うように隣に並んだ。
女店員 『ねぇ』
あず 『え・・・・』
女店員 『あなた、花井さんのこと好きなんでしょ』
女店員はちらっと私を見ると小さく微笑み、小声で話しかけた。
女店員 『大事にしてあげて』
あず 『・・・・い、行きましょう』
女店員 『照れてるのね』
私はドキドキして呼吸が苦しくなった。
(私が花井さんのこと好きって・・・・。私が照れてるって・・・・)
何気に花井さんに視線を向けると、花井さんと目が合った。
おだやかで、やさしさに満ちた目。
やわらかなまなざし。
花井さんがいてくれる。
ただそれだけのことで、安心する自分がいた。
(私、やっぱり花井さんのことが好き。今まで気がつかなかったけれど、この気持ち、否定できない)