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特別捜査密着24時 番外編です!!
これからプレイ予定の人はバックしてくださいっ( ̄* ̄ )
今回も"櫻井あず"でレポしてまいります!!
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野村 『あとね、天王寺。よろしく』
天王寺 『分かりました』
あず 『事件の概要は・・・・』
野村 『被害者は都内に住む会社員福士麗子さん26歳。先週水曜日、自宅アパートから時価140万円のアンティーク懐中時計と、下着数点を盗まれた』
あず 『・・・・・・んっ?』
今、ものすごくアンバランスな組み合わせだったような・・・・。
桐沢 『140万円の懐中時計と下着?』
八千草 『え・・・・なんていうか・・・・斬新な組み合わせですね』
浅野 『意味不明』
花井 『意味不明じゃないだろ。少なくとも、犯人が変態だってことは分かってる』
京橋 『それにしても一体どんな下着だったのでしょう。ついでに持って行ってしまうほど魅惑的だったに違いありません』
天王寺 『下着も骨董品やったりしてな』
野村 『アハハ。あのさ、犯人は懐中時計の価値を知らずに盗んだ可能性が高いんだ』
あず 『え』
野村 『被害者は過去2回、ストーカー被害の相談に来てる。十中八九、そいつの犯行だろう。部屋の中にあった他の貴金属には手を付けられてない』
あず 『・・・・・・』
まさか、140万円の時計の方が"ついで"だったなんて。
何とも言えない脱力感が課内を包む。
天王寺 『・・・・で、そのヘンタ・・・・、容疑者は誰なんですか?』
野村 『それが、まだ特定できてないんだよね。いつも、被害者の後をつけたり、アパートのドアノブに差し入れかけて行ったり、留守中に部屋に入って手紙置いて行ったり・・・・。それだけで、被害者も顔を見たことはないらしい』
あず 『え、留守中に部屋に!?』
野村 『そう。今まで3回鍵を変えたけど、なぜかまた同じことが起こる、ってさ』
天王寺 『・・・・気色悪っ、変態すぎるやろ』
野村 『っていうわけで、犯人逮捕、よろしく!』
あず 『それでは、ストーカーは福士さんが仕事に行っている間に家に忍び込むことが多いんですね?』
福士麗子 『はい』
天王寺 『今まで、物がなくなることはなかったんですか?』
福士麗子 『時々ありました。でも、ハンカチとか、ノートとか、スリッパとか。大したことのない物だったので警察に取り合ってもらえなくて・・・・』
あず 『そうだったんですか・・・・』
福士麗子 『そういうことがあるから、いつもは枕元の引き出しに鍵をかけて置いておくのに、この間はうっかりしてて』
福士さんは力なくうなだれた。
福士麗子 『でもあの懐中時計は、なんとかして取り戻したいんです。あれは、曽祖父から譲り受けた大切な物だから』
あず 『懐中時計のこと、詳しく教えていただけますか?』
福士麗子 『ええと・・・・確か、1881年製のエルジン社のもので、ダイヤ4石とサファイア2石・・・・』
(ひえええ・・・・!)
福士さんが曽祖父から譲り受けた、130年前の高級懐中時計。
もし、担当の警察官がちゃんと取り合っていれば、盗まれずに済んだかもしれないものだ。
(気合入れて取り返さなきゃ・・・・!)
アパートのすぐそばに車を停めて、張り込むこと数時間。
天王寺 『・・・・アイツ、なんか変やないか?』
あず 『え?アイツって・・・・どいつですか?』
天王寺 『ほら、あのシュッとしたオッサンや』
あず 『え・・・・いたって普通のサラリーマンに見えますけど』
天王寺 『違う。良く見てみぃ』
あず 『え・・・・?』
私は注意深くその人を見つめた。
あず 『・・・・あ』
さりげなく・・・・本当にさりげなく、周囲を窺っている。
天王寺 『行ってみるで』
あず 『はい!』
男性は、辺りに気を配りながら、福士さんの部屋のドアの前で足を止めた。
(やっぱり・・・・!)
そして男性は、ドアノブに、ビニール袋をかけて足早に去ろうとする。
天王寺 『すいません』
男 『は、はい』
天王寺 『警視庁特命2課の天王寺です』
あず 『同じく、櫻井です』
天王寺 『ちょっと、話聞かしてもらえますか?』
天王寺 『くそっ。なんやねん、アイツ』
あず 『ホントホント!女の敵!』
あのストーカー・・・・、河野浩介の任意の事情聴取を終えて、喚き合いながら2課に入る。
桐沢 『お、ご苦労さん。どうだったんだ?』
天王寺 『どうもこうもないですよ。明らかにアイツが犯人やのに、腹立つわ』
浅野 『は?』
あず 『・・・・アリバイがあったんです』
花井 『アリバイ?』
あず 『はい。犯行が行われたのは、先週の水曜日の朝8時半から昼12時半までの間なんですけど。その頃、河野は大阪にいたそうで・・・・、午前9時24分のコンビニのレシートと、大阪の友人の証言を確認しました』
八千草 『コンビニのレシートくらい、なんとでもなるよ。本人が本当にそこで買い物をしたとは限らない』
あず 『そうなんだよね』
天王寺 『絶対にあいつが犯人や。140万円相当の懐中時計が盗まれたって言うたら、一瞬ギョッとしとった』
あず 『とりあえず私、レシートのコンビニに先週水曜の防犯カメラの映像、開示要求してみます』
京橋 『しかし、仮に防犯カメラに映っていなかったとしても、それで河野が東京にいたことにはなりませんよ』
浅野 『悪魔の証明・・・・』
あず 『う・・・・確かに』
天王寺 『よし、被害者宅の半径100メートル以内のコンビニの防犯カメラと、近くのライブカメラ映像、片っ端からチェックや』
八千草 『ええ・・・・っ!すごい量ですよ』
天王寺 『その"すごい量"の中に、事件解決の糸口があるかもしれん。手間惜しんでられるか』
あず 『・・・・・・』
迷いない、強い眼差しに、ドキッと胸が高鳴る。
あず 『・・・・そうですね。私、コンビニの防犯カメラ映像集めてきます!』
天王寺 『そんなら俺はライブカメラを引っ張ってくるわ』
花井 『・・・・これを全部見るのか』
大きな段ボール数箱を見下ろしながら、花井さんが呟く。
天王寺 『当たり前やろ』
京橋 『そういえば、コレはご覧にならないのですか?』
京橋さんがDVDケースをヒョイと掲げた。
あず 『なんですかそれ?』
京橋 『天王寺さんのロッカーにあったのです』
天王寺 『・・・・ああ!!克之!な、な、なに人のロッカー漁ってんねん!』
あず 『・・・・?』
京橋 『漁ったのではありません。天王寺さんが閉め忘れたロッカーの扉を閉じようとしたところ、滑り落ちてきたのです。さあ、みなさんで鑑賞しましょう』
天王寺 『・・・・アカン!そそ、それはアカン・・・・!』
天王寺さんは一瞬チラッと窺うように、私に視線を向けた。
(・・・・天王寺さん、何かやましいことがある!)
女の感、発動。
京橋 『おや、見られたらマズイものなのですか?』
ニヤニヤと、京橋さんが天王寺さんを覗き込む。
天王寺 『うっ・・・・、ま、まさかやろ!』
あず 『・・・・うっ?』
天王寺さんは京橋さんから強引にDVDを奪い返すと、無造作にデスクの引き出しに放り込んだ。
京橋 『やはりそうですか。あなたも好きですね』
あず 『・・・・・・』
(・・・・やっぱり、お子様は見ちゃいけない、大人向けの、ハレンチな・・・・)
八千草 『うわぁ・・・・、あずちゃん、目が怖い』
あず 『怖くないよ!ご機嫌だよ!』
無理矢理に笑顔を作って、私は鼻息も荒く映像解析室に乗り込んだ。
天王寺 『お、おい、あず』
あず 『櫻井です。職場なんですよ』
ついつい、いじけて口調が冷たくなってしまう。
天王寺 『・・・・あず』
あず 『・・・・・・』
天王寺 『無視すんなコラ』
あず 『天王寺さんが悪いんでしょ!』
天王寺 『なんでやねん!俺は誓って、お前にやましいことしてへんぞ』
あず 『それなら、あのDVD見せてくださいよ』
天王寺 『な、なんやねん!お前には関係ないやろ!』
あず 『あーそうですか!』
天王寺 『フン!』
あず 『フン!』
気まずい空気に包まれながら、私たちは黙々と映像のチェックをしていた・・・・。
映像解析室に籠ること6日。
あず 『・・・・あっ!天王寺さん、見てください、コレ・・・・!』
画像を指差す。
天王寺 『どれや?』
あず 『朝の10時47分、福士さんのアパートから直線で80メートルのコンビニです。これ、河野ですよね?』
天王寺 『・・・・ホンマや!念のため、三次元顔識別システムにかけてみぃ』
あず 『はい』
・・・・もし、これが河野なら、午前9時24分に大阪にいることは不可能。
アリバイは崩れる。
あず 『!一致しました!』
天王寺 『よっしゃ!』
あず 『やった!』
思わずハイタッチする。
気まずい空気は、いつの間にか消え去っていた。
あず 『ただいま戻りました!』
天王寺 『河野、自供さしたったでー!』
花井 『・・・・・・』
浅野 『・・・・・・』
八千草 『・・・・・・』
京橋 『・・・・・・』
桐沢 『・・・・・・』
意気揚々と2課のドアを潜ると、課員全員が一斉に天王寺さんを見つめた。
みんな一様に、ニヤニヤと心底愉快そうな顔をしている。
あず 『え・・・・』
(・・・・なに・・・・?)
天王寺 『・・・・な、なんやねん・・・・』
花井 『お前に、こういう趣味があるとは知らなかった』
ニッコリ笑って、花井さんが例のDVDケースをヒラヒラと揺らす。
天王寺 『!!』
京橋 『実にアブノーマルですね』
浅野 『スキモノ』
あず 『・・・・・・』
桐沢 『まぁ、人の嗜好はそれぞれだからな。別にいいと思うぞ?』
八千草 『ちょっと意外でした!』
天王寺 『な、なん・・・・!!』
あず 『・・・・・・』
天王寺 『・・・・お、おい、櫻井・・・・』
あず 『・・・・まぁ、いいんじゃないですか?アブノーマルでも、スキモノでも!』
冷たく言い捨てて、私はさっさと2課を後にした。