2023年となりました。
2022年は私の人生の中で濃密な一年だったなぁとしみじみ思います。
そうして今見つめている地点は、「私が私で在るとは?」という点です。
この数年、右往左往しながら命の対話師としてのスタート地点に戻ったと感じます。
何の為に生まれて生きていくのだろう?
このまま、ただ日常をやり繰りしながら想像できるテンプレートの人生を生きたいのか?
違うよね?
8年前、自問自答の試行錯誤の中で強烈に惹かれる存在を見つけました。
肉体としては老いた小柄なその方が放つ空気感に圧倒され、憧れを抱きました。
それからの数年は様々な経験をしながら自分の在り方を探す旅をしていたのだと思います。
色々と経験して、沢山のご迷惑をかけて、沢山のものをいただきながら。
自分の中にある原点に向かっての旅路を進む。
私のこの肉体や感覚や感性は、間違いなく御先祖様から引き継いできたこと。
私の根っこは「家族」であり、「チーム」なんだと降参して認めました。
そしてたどり着いたのが、まさかの「おむすび」だった。
お米が苦手だった子がおむすびを好んで食べてくれるようになったり。
一緒に握って食べて、皆でお話しした後。
頑なに握りしめていたものがほろっと手放せたり、自分の中にある大切なものに結び付いたり。
それも、私ひとりでは叶わなかったことでした。
私と出逢って下さった方との化学反応があったからこそ叶った出来事でした。
「私は何かをコントロールしたり、結果を期待して動くのではなく、
化学反応を起こす培地のような空間場を用意すると良いのかもしれない。」
そんな経験をいただく機会がありました。
おむすびは素手で握ります。
自分が御先祖様から受け継いで、育ててきた常在菌を込めて。
おむすびは簡単にできる、発酵食品。
未知のもの(菌だったり、初めて出逢うタイプの人や体験だったり)と出逢いながら、自分自身のおなかと人生が彩り豊かになっていく。
分け合いながら、巡らせながら、皆で豊かになっていけたら良いなと思います。
私はその出逢いの場になる為に、自分を磨いているのかもしれません。
答えはまだ出ないけれど、この予測不可能な道の先に私のピースが転がっているのだと思います。
残された人生の時間の中で、どれだけの人に出逢い、また自分自身と出逢うのか?
そんな未知のスタートにやっと立った気がします。
私に残された時間は多くはない。
「生きる」ことは「死ぬ」ことと常に隣り合わせだから。
私で在る人生を、背中で伝え生きることを目指したいと思います。