澄み渡った冬の空に誘われるままに、ノアの車首を「光明の滝」へ向けて走らせた。

光明の滝の辺りにも、御多分にもれず熊の噂はあるけれど、勇を鼓して行ってみた・・・。

あまりにも静かなので、返って恐怖が高まりそうだったけれど、いざとなったら滝つぼの龍神さまのパワーをお借りすれば何とかなるだろうという気持ちで滝へと歩を進めた。

『お久しぶりです光明の滝の龍神さま~!! 今年も間もなくあちこちから雪の便りが届きそうですね・・・』などと心の会話を交わして帰路についた。

帰途、いつもの小川を眺めて来てのだけれど、薄暗い対岸の杉林の中に何か動くものが・・・!!

しかし、それは熊にあらず、猪の親父さんがじっとこちらを見つめていただけ・・・ほっ!!

でも、親父さん!その杉林には、括りワナが仕掛けてあるから気を付けてやっ・・・!!