ここ七ツ森の笹倉山は、熊たちのサンクチュアリなのかも知れない。

大分以前のことだけど、今から50年ほど前・・義父からSOSの電話が入ったのが9月末ごろの午後8時を回ったころだった・・・。

七ツ森湖畔のとある農家からの電話だった。

義父曰く「笹倉山でアミコ(アミタケ・・きのこ)を採ったんだけど、夢中になって採っていたらいつの間にか薄暗くなってしまってさっ・・。近くの藪がガサガサ揺れて、ウ~フゥオ~という熊の唸り声・・!!(銃猟のプロだけど銃を持っていなかったもんね‥)慌てて車に飛び乗って林道を下山したんだけれど、途中で落石に乗り上げてタイヤ2本バーストさせちまった。そのまま山を下りて、このお宅に逃げ込んで今電話を貸してもらって連絡しているというわけさ。

半クラッチで夢中になって逃げ下りたからクラッチの調子も悪くなっちまった・・・。JAFに連絡して迎えに来てくれないか・・?」という内容の電話・・・。

 

早速JAFに連絡して、義父と同型のレガシイワゴンのスペアタイヤ2本を積み込んで現地へ・・・。

お世話になった農家の皆さんにお礼をしたり、義父の車のタイヤを交換したりしていたらJAFのサービスカーが到着。

ところが、義父のレガシイワゴンはクラッチ板がすっかりすり減ってしまって動力が伝わらない・・。

(どんだけ恐かったのか?熊の恐さを知ってるだけに、夢中になって山道をタイムラリーのように走行したんだね・・)

自走は無理なので、サービスカーに牽引して修理工場まで直行してもらうことに。

 

帰りの車の中での話だけれど・・・

オヤジさん(義父)は、件の農家で、ちゃっかり夕食をご馳走になり、お風呂まで使わせていただいたとのこと。

何と、初対面でのこのなれなれしさは、いったい何なの??・・(笑)

ワイフも私も夕食まだだったのに・・・。

結局我々は、この日午後11時過ぎに「夜食」ということになってしまった・・。

翌日菓子折りを携えて、件の農家に改めて『お礼』に行ったことは言うまでもない。

 

ということで、この笹倉山は熊さんたちの棲家なんだよね。

「熊出没」の情報が出ているこの頃は、さすがに登山客の車は一台も停まっていなかった・・・。

熊に纏わる思い出話。