21日火曜日のこと。
昨夜降った雨が上がって、青空が白い浮雲を従えて広がった午前中。
与兵衛沼の遊歩道に季節の香りを求めて行ってみた。
私の行動の源なんていうのは、そんなもの・・。
ところが、遊歩道の脇には普段居るべき釣り人たちの存在が、この日は皆無・・・。
それまでに釣果が無いのか・・!?とは「欲」に塗れた発想・・・。
そう言えば、釣りは釣れても釣れなくても浮き子の動きを見ているだけで楽しい・・・と、思っていた遠い日々を思い出した。
最近は、喰える魚を釣りたい!!という願望に支配されている私が、よくもそのようなことを思っていたと・・(笑)
そんなことを頭の片隅に思い浮かべながら歩を進めていたら・・・、こりゃニッコウキスゲじゃないかな!?という花に出逢った。
一生懸命にコンデジのシャッターを切っていたら、背後でガサゴソという音・・・!?
すわっ!!熊ちゃん!?と、振り返ったら・・私と同年配で白髪に眼鏡を掛けた昔の少年が佇んでいた・・・。
「う~ん!?ニッコウキスゲですかねぇ??花の形や咲き具合をみると、どうもそれらしいですよっ!!」とのこと。
遊歩道の後半は出会ったその彼と、その後終点まで一緒に歩いた。
訊けば、小田原の旧キリンビール工場付近から徒歩で散歩に来ていたとのこと。
私にとって、「小田原」とは懐かしい地名・・・。
私が現在住んでいるところも、旧地名は『仙台市原町小田原字玉出清水上・・・」といった。
その昔、仙台の市街地にはカウントされていなかった、郊外の『田舎』という田園地域のイメージの場所だった・・・。
また会えるかどうか分らないけれど、何とは無しに再開を約して彼と別れた・・・・。
緑滴る遊歩道は、樹木や草々の息吹で満たされていて心地よかった。