地球の人口の約半数が経験する「生理」に関して、日本での教育はまだまだ遅れていて、学校では体の構造や生理の仕組みをさらっとしか教えてくれません。

身長・体重など一人ひとり体型が異なるように、生理の症状も人それぞれ。
初潮はいつ? 生理の期間はどれくらい? 経血の平均量って? など誰かと比べることもできないし、ましてや正解なんて無いのですから。何が普通で、何が普通じゃないかの判断もわからないですよね。

現に私自身も10歳(小4)のときに初潮を迎えたのですが、その当時、生理に関してなんの知識もなく、パンツに血がついていて「病気になったんじゃないか」と真剣に悩んだのを覚えています。

先日、ビジネスパートナーの高橋と共に阪急阪神百貨店が主催する「HANKYUこどもカレッジ」内にて、初潮を迎える10歳ぐらいの子どもとお母さんを対象に、これからはじまる生理との付き合い方を学ぶ「女の子の、からだのコト講座」を開催しました。



 

おりものの話、生理用品の選択肢、生理時のトラブル対処法など、実際にタンポンに吸水させてみたり、ナプキンの種類を見比べたり、実践を交えながら生理についてわかりやすく話をしました。
また、経血が服についてしまった時の正しい洗い方、普段から心掛けてほしいデリケートゾーンの洗い方など豆知識も紹介しました(意外と大人でも知らなかったりするんですよね)。

今はインターネットで情報を得ることができる時代。だからって「知っているよね」「わかるよね」と子ども任せにしてはいけないと思うんです。正しい知識をしっかり教えること。また、心配や悩みがあった時、子どもが気軽に相談できる環境を作ってあげること。それは親であり、まわりの大人の務めのような気がするのです。

特にデリケートゾーンの洗い方については、親から子へ教える機会も少ない、という実状から、多くの反響をいただきました。正しく洗うことで、ニオイやかゆみの原因を取り除き、後々の悩みの種を減らすことができるということ。何より自分の体を正しく理解し、ケアしていくことの大切さを知ってもらいたかったんです。

参加者からは、「せいりになったときようの、どうぐがたくさんあるということをしっておどろきました。」(小学4年生・10歳)

「実際にナプキンやタンポンを使ってみたのが、とてもよかったです。家だとここまで詳しくは教えられないし、私自身もとても勉強になりました。これから生理を迎えるにあたり、子どもが1人で悩んでしまわないか心配していたので、まわりの人ともっと気軽に話せる環境になるといいなと思います」。
(小学4年生・10歳のお母さん)など、とても嬉しい声をいただきました。



統計によると、大人の約8割の人が生理についての何かしらの失敗談があると答えています。この数字、すごいですよね。
でも、女性の体にとって生理はとても大切なものであり、決して恥ずかしがったり、隠すものではないということを伝えることは本当に大事。
失敗してもいいんです。その時の対処法が分かっていればいいのですから。

Be-Aのブランドの立ち上げもそうですが、生理環境をより良くするには、私たち「大人」が変わらないとダメですよね。生理をポジティブに捉えられるように、生理は人によって個人差があるけれど、思いやりを持って理解し合える世の中になればいいな、と。
今回のセミナーは私自身、学ぶことがたくさんありましたし、今、やっとスタート地点に立てたような気がします。参加してくれた子どもたちの反応を見ながらこの活動は定期的に続けていきたい、と強く思うようになったのです。

最初は小さな波ですが、やがて社会を動かす大きな波へ。子ども大人も、男性も女性もみんなが一緒になって思いやれる世の中に。一緒に取り組んでいきませんか?