ここ数年でたくさんの本を読んできましたが、今日は私の人生に影響を与えた1冊を紹介したいと思います。

5年ほど前に読んだ『GRIT(グリット)』
(日本では『やり抜く力』・ダイヤモンド社)という本。
「さまざまな偉業を成し遂げた“成功者”にある共通点、それは“才能や知性”ではない」と冒頭からグイグイ引き込まれる内容でした。

 

 

著者のアンジェラ・ダックワースさんは心理学者ですが、
過去に小学生に数学(日本では算数)を教えていたことがあり、
「成績の優秀な子が必ずしもIQの高い子ではない」ということに気づきます。
それをきっかけに研究を進め、人生のあらゆる分野で成功するための必要なファクターは「GRIT(やり抜く力)」であり、それを支えているのが「情熱」と「粘り強さ」と解明しました。
「情熱」と「粘り強さ」はIQや生まれ持った才能を上回るというのは、大変興味深いですよね。

(やり抜く力を測るグリット・スケールが紹介されています。
これが大変興味深いので、ぜひ、トライしてみてください)

読み進めていくうちに目に留まったのが「粘り強さ」というワード。

個人的な話になりますが、7〜8年ほど前、事業拡大をすべくあれこれやってみたものの、思うように結果が出ない時期が続きました。軌道修正するにもどのようにすればいいのかもわからない状態。成功者と言われる経営者たちと一体何が違うのか、悶々と考えていた時にこの本と出合ったのです。

当時の私はこの「粘り強さ」が足りていなかったと思うんです。

読み進めていくと、天才と呼ばれている経営者だって彼らがそこに到達するまでにどれほどの苦労と気の遠くなるような努力をしてきたか。
実はその過程こそが大事で、そこから学ぶべきことがあるのではないか、と考えるようになりました。

自分の弱みを把握して、できない事を当たり前のようにできるようになるまで努力を重ねる。それが成功体験として「自信」に繋がり、人生を豊かに変えてくれるんですよね。
何だか精神論みたくなってしまいましたが、やり抜く力を身につける方法は、自分といかに向き合うか、でもあるように感じます。

またアンジェラはこうも語っています。
「“やり抜く力”を伸ばすために家族や友人、仕事仲間と互いに手を差し伸べることができれば幸せ」と。言葉にすると恥ずかしいのですが、誰かの役に立てるって素敵ですよね。
私もいつか、そんな人になれるように頑張りたい。

この本を読んだ後は、いつも背筋がシャキッとし、明日からまた頑張ろう!と思えるのです。
進むべき道に迷った時、心が折れそうになった時に読み返しています。諦めないでやり抜くこと。
GRIT、是非、読んでみてください。

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