昨日、ぴこりん様より下記の質問がありました。
質問内容からしてとても勉強熱心な方だとお見受けし、必死さが伝わってきましたので、先にお答えさせて頂きます。

Q1.メイク時の肌への水分補給について,ミストは良くないとのことでしたが,どのように保湿を行えばいいでしょうか?

まずは保湿に関してですが、肌の水分は体内から沸き上ってくるもので、化粧品での水分補給は残念ながらできません。普段、私たちが使っている化粧水での水分補給とはごく表面的なことで、肌のキメを整える程度です。『保湿』とは字のごとく『湿度を保つ』という意味で、体内から沸き上ってきた水分をいかに肌の中に留めておけるのか、ということがポイントになります。
肌の乾燥を最小限に留めるには、

・洗顔の方法を間違えないこと
・必要以上の角質除去を行わないこと
・正しい『保湿』成分の入った化粧品を使うこと


以上の3点を守れば確実に肌の乾燥を防ぐことができます。
(上記の詳しい方法につきましては著書に詳しく書いてありますので、ご参考にして頂けましたら幸いです)したがってメイク時に水分補給をする必要はありません。

Q2.コットンを使用すると繊維が肌に残ったり,毛羽立ちから不快感を覚えます。ある美容家の方がキッチンペーパーを代用するという方法を書かれていましたが,みなこさんはこれについてどう思われますか?

肌にとって一番の負担は『こする』こと『強い負荷がかかること』です。
※肌をこすると摩擦で色素沈着(しみ)の原因になったり、強い負荷がかかることで『たるみ』の原因になったりします。

キッチンペーパーをコットンの代わりに使用するというのは、素材的に肌をこすってしまうような気がしますので個人的にはお勧めできません。
ただ、洗顔後、顔を押さえて水分取り除くという意味では(雑菌だらけのタオルを使用するよりも)役立つでしょう。最近では毛羽立ちの少ない、優秀なコットンが次々に発売されています。

私のお勧めは:
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佐伯チズさんのコットンと資生堂ベネフィークのコットンです!(いずれもドラッグストアで売っています)

Q3よく角質除去化粧水や美容液など,角質除去の役割を謳った商品がありますが,これはやはり皮脂を取り過ぎてしまうのでしょうか?

角質除去化粧水や美容液などには通常、『酸』の成分が含まれています。
その酸の種類によって、その効能は様々です。
例えば、グリコール酸でしたら水溶性の酸ですので、皮脂を溶かす効能はありません。ところが、サリチル酸は脂溶性の成分ですので、角質と同時に皮脂を溶かす効能があります。
上記、2種が代表的な酸の種類ですので、頭に入れておくと役に立つかも知れません。
サリチル酸は脂溶性ですので、ニキビ肌の方にはとても有効な成分です。その他、クエン酸や乳酸などAHA(フルーツ酸)と呼ばれるものは水溶性です!!


Q4.化粧水にはエタノールが配合されていない方が望ましいとのことですが,これはアルコールの揮発性により皮脂も同時に奪われてしまうからですか?だとすれば,脂が多い人が使用するのは問題ないということでしょうか??


そうです。過去の記事にも何度か書きましたが、エタノール(アルコール)は脂溶性の成分ですので、オイリー肌の方が使用するのは何の問題もありません。
それから、シングルクレンジングの後に洗い残しが気になる場合はエタノールの配合された化粧水で拭き取る方法をお勧めしています。そうすることによって余計な油分を取り除くことができ、エタノールには殺菌作用もありますので、一石二鳥ですニコニコ