「猫バンバン」の大切さを知った日 | 安藤みゆきオフィシャルブログ

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皆様、「猫バンバン」ってご存知ですか?






冬は外が寒いので
あったかい車の中に潜っちゃう猫ちゃんがいて
その猫ちゃんに
「車出ますよー。そこにいたらダメだよー」
ってお知らせのバンバン。

言葉は知ってたけど、
その重要性を私は
そこまでちゃんと
分かっていなかったのかもしれない。





先日、東京のど真ん中、西銀座にて
大いなる反省と共に
人の温かさに触れる素敵な体験をしました。



その日私はある用事があって首都高を走っていました。


…でも…なんだか違和感。
いつもは聞こえない音?声?が聞こえてくるのです。

動物の鳴き声?
…とも思いつつ
前日にディーラーさんで
作業をして頂いていたこともあり
何か車の不具合とかあったりしたのかな
…とも考えつつ
でも高速を走っていた私、
さすがに車を止めることは出来ず…


焦る気持ちを抑えつつ
なんとか駐車場に車を止め、周囲を確認。

ん?
やっぱり聞こえる!


「…にゃん!…にゃん!」



えっ!!
…猫…!?

ええええ
ずっと乗ってたの?
どこにいるの??
私、高速走ってたよ?
でも姿は見えません。
でも声は確実に聞こえるし
聞けば聞くほど猫の声にしか聞こえない。







動画を撮って妹へ送信。


「猫…だね…」








…どうしよう…


何も出来ず、
何をしたらいいか全く分からず…
困った私は、
駐車場内にある
レンタカー屋さんの方に助けを求めました。


「あの…レンタカーのことじゃないのですが…
私の車にどうやら猫が紛れ込んでしまったみたいで
どうしたらいいか分からなくて…」

そこまで言うと
その方は
「私もさっきから
猫の声がするなって思ってたんです。
今私大丈夫だから一緒に見に行きましょう。」
って言ってくださって
しかも駐車場の方にまで連絡してくださいました。


あれよあれよと集まる
心温かな方々。

手には懐中電灯などを持って…


その光景を目の前にして
私が立ち尽くしている間にも
皆様床に寝そべってまで
猫ちゃんの姿を探してくださっている。


「あっ!姿見えたっ!猫だ!子猫だっ!」


お一人の方から声が上がる。


それから
みんなで知恵を出し合いつつ
なんとか猫ちゃんを助けようと
色々試してみるのだけれど
多分多くの人が集まっていて
怖くて萎縮しちゃっているのか
猫ちゃんは全く動く気配がない。。
しかも鳴いてもくれなくなっちゃった…


「どうしたら良いのでしょうか…」


途方に暮れた私。


「とりあえずJAFに連絡してみる?」


ということで
JAFさんへ連絡。
混雑していて早くても1時間後の到着とのこと。

実はこの時、私には予定があり
先方に連絡をしたところ
リスケジュール不可能と言われていて…

でも猫ちゃんをこのままにしては行けない…と
電話を抱えながら悩んでいる私を見かねて
駐車場の方とレンタカー屋さんの方が
「見ててあげるから行っておいで」と。

皆さんもお仕事中なのに…
本当にあたたかな方々のご好意に
既に泣きそうになりながら…

今この状況で
それが最善の方法と思い、
車のキーをその方にお預けし、
私は一度その場を離れました。

用事をすませ駐車場に戻ると
私の車の2つ隣の車の周りに人だかりが…

お話を伺うと、
なんと猫ちゃん、
私の車から2つ隣の車に移動し
また奥の方へ潜り込んでしまったとのこと。


あぁ…そんな…


到着したJAFの方は
移動してしまった方の車の持ち主の方と
改めて契約をし
猫ちゃん救出の作業へ。


駐車場の皆様は
逃げた猫ちゃんが
また違う車に潜り込んではいけないと
三角コーンとビニールシートで車を囲み
キャットフードや鰹節などを用意してみたり
タオルや砂袋のような袋などを持って
周りで待機。

この時点で多分
猫ちゃんの声に気付いてから3時間以上…
でも、なかなか猫ちゃんは出てきてくれません。。


他に何か出来ないか…
と悩んでいたところ
妹から一本のLINE。


「保健所に連絡したら
    捕獲に慣れてるボランティアさんを
    紹介してもらえるらしい」


保健所といえば
私の中では殺処分のイメージ…(ごめんなさい)

「そんなこと出来るの?」

調べてみると確かに書いてある!




とにかく救出のアドバイスだけでも…と

藁にもすがる気持ちで保健所に電話。



ボランティアさんに連絡を取って頂きました。



ボランティアさんは

すぐにお電話をくださり

「とにかく伺います!」と。

駐車場が地下で電波が不安定のため

地上に出て場所などをお伝えしていた私。



「良かった…

     とりあえずこれで今までより

       救出出来る希望が見えるかも…」

なんて思いながら

現場に戻ったその時…

「わぁ!」と歓声が…



車の持ち主の方のご協力により

車の下のパネルを外すことが出来、

それによりJAFさんが猫ちゃんを

救出してくださったのでした。



そしてそのタイミングでなんと

ボランティアさんから

「到着しました」の連絡!!



そのままその子を

ボランティアさんの手にお預けし

「このまま動物病院に連れて行きます」

と言われたので

思わず「私もご一緒しても良いですか?」

って言ってしまいました。



ご協力頂いた皆様によくよくお礼を言って

皆さんに「良かったねー」と言って頂きながら

私はボランティアさんを追いかけて動物病院へ。





とっても可愛い

小さい小さい子猫ちゃんでした。




お母さんと離れさせてしまってごめんね。

車の下にいたままの移動は怖かったでしょう。

大きな声でたくさん鳴いて

存在を教えてくれてありがとう

よく頑張ったね。



安堵の気持ちと

ごめんなさいの気持ちと…

でもやっぱり1番は

とりあえず無事でいてくれて安堵の気持ち。




そして

ご協力くださった

トヨタレンタカー銀座有楽町店の皆様

西銀座駐車場の皆様

猫ちゃんが移動してしまった車の持ち主の方

保護猫ボランティアの I 様

本当に本当にあたたかい皆様のおかげさまで

ひとつの小さい命が助かったことへの

感謝の気持ち。


人ってやっぱりあったかいなぁ。

人ってやっぱり素敵だなぁ。

そんなことを感じた出来事でした。



この東京のど真ん中で

色々が重なって

たくさんの方の温かい心が集まって起こった奇跡。

本当に本当にありがとうございました!



この猫ちゃん

連れて行っていただいた動物病院で

検査などして頂き

念のため1日入院した後

今は保護猫さんのシェルターで

元気にしているそうです。




今回私は初めての経験で

どうしたらいいか分からなかったこともあり

この猫ちゃんの保護まで

かなりたくさんの方のご協力と

時間を必要としました。


こんな風にならないためにどうしたら良いのか…



今回ご協力頂いた

ボランティアの I さんはじめ

ご協力くださった

ボランティアグループの方に

お話を伺いました。



この度ご協力くださった

ボランティアグループ様。

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猫バンバン。

今回は子猫ちゃんだったので

奥に潜り込んで

出て来なくなってしまったけど

それでも基本は

車に乗る前、

ボンネットなどをバンバンして

猫ちゃんに合図をしてあげる

そしてすぐに車に乗らずに

周辺を確認してあげる。


特に大人の猫ちゃんは

それでだいぶ離れてくれるそうです。



ダメな時はダメらしいけど

でもしないよりはした方が断然いい!



そしてもし

細い隙間などに入ってしまった時は…



ボランティアさんに連絡を。



たくさんの経験を積まれているので

猫ちゃんのことも考えて

より良い方法で

保護していただけるそうです。


私のように

「保健所=殺処分」のイメージの方も

多いかもだけど

実は保健所からボランティアさんに

繋いで頂けたりするということも

あるということで

そういう情報も

必要な方にしっかり届くと良いなと思いました。



私も今回のことで

たくさん反省もしたし

たくさん学んだ気がします。



これからは

猫バンバン、

周囲チェックしつつ

今回経験したことを

少しでも多くの方に

お伝えしていけたらなと思っています。




気付けばすごーく長文になってしまいましたが…


最後までお読みいただきありがとうございました。