こんにちは。望月順子です。

 

またまた、素敵なメールをいただきましたラブ

講演会のお礼や感想を、いつもメールでお伝えしたいと思いながらも、考えをまとめられないまま「鮮度」が落ちてしまい、お伝えしないままになっていて申し訳ないです。

今日、メールを差し上げようと思ったのは、先日たまたま手に取った雑誌のバックナンバーに「エレガンス」に関する特集が組まれており、そこに掲載されていた言葉が、望月先生およびマグノリアコレクションのお洋服にぴったりだと感じたからです。

以下が、その言葉です。


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エレガンスは、一つの何気ない挙動にも、莫大な時間と反復を積み重ねた奥行きがある。
だが同時に、その歴史をこちらにみじんも感じさせないような余裕もある。
ひとに「見られる」ことをただしく意識しつつも、他者に消費されるだけの客体に身をやつすことはない。

✨✨✨

これは永井玲衣さんという哲学者が書かれた言葉だそうです。

望月先生の所作や佇まいが美しいのは、「美しさとは何か」ということに長年向き合ってこられ、服装やメイクに止まらず、マナーやダンス、発声など、色んな学びや試行錯誤を重ねてこられたことが背景にあるからだと思います。

また、マグノリアコレクションのお洋服も、たくさんの試作を繰り返し、辻洋装店さんの職人さんたちの技術や知識、心を総動員して作られているものだと思います。

ですが、望月先生ご自身やマグノリアコレクションのお洋服からは、そのような背景の「重さ」は微塵も感じられず、ただ「なんだか美しい」という軽やかな、気配のようなものだけが感じられるのです。

その裏には「美しく見える」ことだけではなく、心地よさや快適さも同時に追求されているからだと思います。

…と、なんだか偉そうに色々と書いてしまいましたが、私から望月先生やマグノリアコレクションのお洋服がどのように見えているか伝わればいいなと思い、メールを書いてみました。

最近、マグノリアコレクションのお洋服をキレイに着こなすべく、正しい姿勢と歩き方を身につけられそうな教室に通い始めました。
これからどんな変化があるか楽しみです(^^)

寒い日が続きますが、お身体に気をつけてお過ごしください。
またお会いできる機会を楽しみにしております。

 

 

美しいメールをいただき、感激ですラブ

 

迷いながら、躊躇しながら、イベントにご参加くださって、それから毎回お越しくださって、このようなメールまでいただいて・・・照れ

 

私自身は、人に感想を伝えるのがあまり得意ではないので、お客様からこのような素敵な感想や思いをいただけるのは、嬉しいとともに尊敬です!

 

 

私が「美しさに向き合ってきた」と書いてくださっていますが、私はそういうことを考えるのが好きなのですよね。

考えたり、分析するのが好きなのだと思います。

 

 

美しさは、ただただ本物を追求する姿勢に宿り、目に見えない部分に関して感じ取る部分のように思います。

鍛錬を積み重ねたダンサーが美しいのも、アスリートが美しいのも、美を追求するアーティストが美しいのも、老舗旅館が美しいのも、子どもを思う母の姿が美しいのも、全部同じ。

本当の想いだからだと思います。

 

 

美しく見せようとするのは、本物に見せるための細工なので、その細工が見えてしまうとそれはもう本物ではないですよね。

 

本物とは、「本当のモノ」本当の姿、本当の在り様、本当の志、本当の自分・・・などから生まれるものです。

 

そして、人は本物しか欲しくないと思います。

本物かどうかを見極めるような目利きになる必要はないと思います。

そういう専門性を高めるということではなくて、「本当に好き」「本当にいいと思う」これなら分かりそうですよね。

 

 

美学とも言われますが、損得ではなく、自分が美しいと思う選択をすることは、とても難しいことですよね。

そういう選択をしないように、生きている人がほとんどです。

 

 

効率的に利益を上げることは、表面的には国を発展したり強くするためだったりしたのだと思いますが、その結果、景観を無視した街がたくさんできて、数十年経ったら建て替えなければならないビルがたくさんできて、破壊して作って・・・を繰り返しています。

 

 

道路のガードレールなどを見ても、そこにデザインの美しさは考えられていないように思います。

機能性のデザインはもちろん考えられていますが。

そこに美しさが必要だと誰も思っていないのかもしれません。

自分たちで景観を破壊して、旅行で美しい国や街に出向いていきます。

 

 

東京の皇居の前に丸の内周辺に行くと、結婚式の前撮りのカップルを5組は見ます。

皆さん、重要文化財になっている明治安田生命ビルの前などで写真を撮っています。

それはやっぱりあのビルが美しいからだと思います。

 

 

最近できた商業施設ではなく、古いけど経年美化してきた建物の前で、記念写真を撮るのです。

本当は、全てのものがそうであればいいですよね。

住んでいる街の景観が美しいと、どこで写真撮っても綺麗だけど、街の景観をよくするのも利害関係が色々あって、難しそうですよね。

 

 

 

私たちは意図的としか思えないくらい「美意識」を排除するように教育されてきたように思います。

美意識を持つ人はとても強いから。

 

 

信仰心を持っている人や国はとても強いです。

私たちは、信仰心を持たないように育てられてきたように思います。

でも、美意識は信仰と言えると思います。

自分の核となるものです。

迷ったら帰る場所です。

誰もが持っていると思います。

 

言うは易し!!!笑

 

まず、自分の手の届く範囲から「美しく」を意識していきたいです。

意識するだけでもねウインク

 

 

 

 

3月10日(日)私が担当する試着枠作りました。