ちょっと前に死にそうになったうちの猫。
これは↓今日の写真です。
エル子16才(← 夫の連れ子)
ロシアンブルー
猫の16才は人間でいうところの80才。
けど見た目はそれほど老いてないんですよね。
冷蔵庫の上によじ登るし
突然家中を走り回るし
ウサギの毛でできたネズミの玩具に大興奮するし
精神的にも若いなー
体力も衰えてなさそうと安心してたんですが
何年か前から
クレアチニンの値が上がってきて
月1で病院で点滴してもらってました。
クレアチニンというのは
血液中に含まれる老廃物の値です。
本来なら老廃物は腎臓でろ過されて
尿として排出されるのですが
血中のクレアチニン値が高いということは
ちゃんと腎臓でろ過できていない
つまり…
腎機能が低下しているということなんです。
猫のクレアチニン正常値は0.8~2.4で
エル子は3.0でした。
中程度の腎不全です。
(猫は泌尿器系や腎臓系が悪くなりやすい生き物です)
人間も同じですが
ある程度まで機能が低下してしまった腎臓は
元に戻ることはありません。
なので
これ以上悪化させないために
点滴と食事と薬でケアして
クレアチニン3.0をキープしてました。
このくらいの数値だと
まだ食欲もあって
見た目的には普通に元気です
クレアチニン3→13になる
それなのに今年の5月
突然元気じゃなくなってしまいました
ご飯をほとんど食べなくなり
大好きな「ちゅーる」を鼻に近づけても
いつものがっつきはなく
半分くらいチョロチョロ舐めて終わり。
さらに…
2日連続で吐くし
毎日一緒に寝てるベッドには来ない。
様子が変すぎるから
動物病院に連れて行ったら
クレアチニン値(CREA)が13.6になってました。
13って…マジか
腎不全がかなり進行してて
もはや死んでてもおかしくない数値らしいです。
ほんの数ヶ月前まで
クレアチン3.0だったんだけどな
何がいけなかったんだろう…
と落ち込みました
急性腎不全の可能性もあるけど
エル子の場合はそれは考えられず
(急性腎不全は通常若い猫に多いのだそう)
老猫だし
もともと慢性腎不全だし
急に腎不全が悪化してしまうことがあるみたいです。
って急すぎるわ
覚悟できてないやんけ…
静脈点滴が始まる
で、その日から
静脈点滴が始まりました。
今までの月1回の点滴は
背中から針を刺して輸液を入れる皮下点滴だったけど
それだと1回に入れられる量が限られているので
長時間(半日くらい)かけて
静脈から点滴をすることに。
とりあえず
早急にカラダに溜まっている毒素を
排出しなければ危ない状況で
もし毒素が脳に回ってしまうと
尿毒症といって
けいれん起こして突然死んでしまうこともあるそうです
なので
静脈点滴でがんがん水分入れてもらって
尿で毒素を出しちゃおうという作戦です。
本当の本当に末期の腎不全になると
腎臓がまったく機能しなくなるので
尿が作れなくなってしまうんです。
点滴してるのにオシッコが出なくなったら
相当ヤバい状態なんですが
(そうなったら、1〜2日で死んでしまう)
幸いエル子はまだ尿が出てました。
どんどん痩せていく
静脈点滴を3日間したところで
再び血液検査をしてみたけど
結果は同じ
クレアチニン13のままでした
ようするに
カラダの中の毒素がまったく出てないってことですよね。。
さらには
静脈点滴しているせいで
血が薄まってしまい
貧血にもなってしまいました。
あーーー
こりゃもう絶望的かもしれん
もともとスリムで体重3キロないのに
ご飯食べないから
どんどん痩せこけてきて
でも点滴してるから
オシッコはたくさん出ちゃうみたいで
ヨタヨタでフラフラになりながら
這うようにトイレに向かう姿は
見てるほうがつらくて
泣けてきました
死を待つ姿
朝、エル子を病院に預けて点滴してもらい
夕方に連れて帰ってきてたのですが
家に帰ってきてからは
トイレしに出てくる以外
エル子は暗いウォークインクローゼットの奥でじっーとしてました。
そこに小さいダンボールを用意してあげたら
その中に入りっぱなし。
わたしと夫が居るリビングや
明るいところには出てきません。
無理矢理ベッドの上に乗せても
すぐクローゼットのダンボールに戻っちゃう。
「ワタシここで静かに死にたいの…
だから放っておいてください」
と言われてるような気がして
わたしも夫も号泣しました
静脈点滴をやめてもらう
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思いのほか長くなってしまったので
この続きはまた書きます