先日、甲府で熱中症対策の講演をさせて頂きました。
その際に参加者の方から「なぜ高齢者は熱中症が多いのですか?」
という質問がありました。
たしかにテレビやニュースで流れる熱中症で救急搬送された方や
亡くなった方は高齢者の方が多いですよね。
2010年は熱中症が過去最多の年だったのですが、
約8割が65歳以上でした。
しかも、発生場所第1位が「家」でした。
なぜ、熱中症は高齢者がかかりやすいのかというと、様々な
原因が考えられます。
<考えられる原因>
・高齢者は体温調節機能が低下するため、暑さを感じにくい。
・老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなっている。
・熱の放散能力が低く、身体に熱がたまりやすく、体温が上昇しやすい
・発汗能力の低下(汗をかきづらい、発汗量が減少)
・皮膚の血流量が少ない
・筋肉の減少によって体の水分量(体液)が減少する
・トイレの回数を減らすためにあえて水分をあまり取らない
・脳での察知能力が低下し、のどの渇きを感じにくい→水分をあまり取らない
・エアコン代の節約のため、クーラーをつけない
・このくらい大丈夫!と我慢してしまう(我慢強い)
・運動不足(汗をかく習慣が普段からあまりない)
などなどです。若い人よりも喉が渇きにくいので、水分補給が
足りず、家だから大丈夫!と思い、熱中症になる例が実際とても
多いのです。高齢者の方は食事以外で水分を1日1L~1.5Lは
意識してとるようにしましょう。
そして経口補水液は脱水症状がある時に飲むようにしましょう!
室内で過ごすことが多い方が経口補水液をガブガブ毎日のように
飲んでしまうと塩分過多になることがあります。
高血圧や糖尿病などで塩分制限のある方や腎臓の病気で
カリウム制限を受けている方などはあらかじめお医者様に
相談されたほうがいいですね。(経口補水液は塩分やカリウムが
スポーツドリンクよりも多く含まれています)
そもそも経口補水液はガブガブ飲むようなものではなく、
1回100CCくらいを1日の中で分けて飲むのが
ベストです。
というわけで、まだまだ暑い日が続きそうですので、
皆様、熱中症には気をつけましょう!!
特に高齢の方は喉が渇いていなくても水分を取ることを
心がけて下さいね。
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