岡本梨奈著

 

日本人なら誰でも知ってる、平安時代の超有名作家、紫式部。彼女の本名は不明で、いつ生まれていつ頃どうして亡くなったか詳細も不明だ。中宮の彰子につかえる女房として藤原道長にスカウトされた才女。この本を読んで、紫式部ってどんな人柄だったんだろうとわたしなりに想像してみた。ネガティブだけど気が強くて芯がしっかりしており、頭脳明晰で計算高く、陰鬱傾向。秩序を重んじ、気品があり洗練された知性と奥ゆかしさを好む。清少納言と面識はないが、才能や知性をひけらかすかのような言動は許せなかったのでは。一説にある、道長の愛人説は、事実だったのではないかと推測する。

紫式部と同時代に活躍した女性の一人、和泉式部についてもこの本に書かれていて、すごいモテ女だったらしい。一夫多妻は許されたがその逆はNGだった時代に、複数の男性と関係を持っていた。また、紫式部の娘、賢子は恋愛上手だったらしい。

平安時代の貴族社会について、娘を天皇に嫁がせて男子を産ませるという野望を垣間見た感がある。様々な陰謀が、あったんだろうな。源氏物語が後世に残る大作となりえたのは、作者紫式部の才覚もあるが、権力者藤原道長に見初められたという事情も助けているのではないか。その説に一票入れたい。大河ドラマはみてないけど、今年の流れに乗ってみた。源氏物語の訳本も、近々読んでみたいと思う。

 

今朝の体重

昨日比、900グラム減。

やはりトータルカロリーは重要。