こんばんは(* ´ ▽ ` *)ノ

久々の更新は久々に映画感想でニコニコ
プロミシング・ヤング・ウーマンキスマーク
注意ネタバレ】
これの感想は、かなり私情を挟んで
暗めで無駄に長い文章を書いちゃいそうだったので
避けていましたが、
最近、鬱々としているので
吐き出しちゃおうかな的な感覚で書いちゃいます。

この映画、
私の推し女優、キャリー・マリガンが主演ニコニコ飛び出すハート


そして他の出演者も、好きな俳優が多いというか
けっこう贅沢な感じ!ハート

セットや衣装はパステルカラーで
ソフィア・コッポラのマリー・アントワネットの世界のような色合いで好きすぎる!ハート
使われている曲も良い。爆笑飛び出すハート
ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトン、
私のスマホにダウンロード済みの曲たち(笑)ハート
彼女たちも「お騒がせセレブ」とされながらも
色々あったことは辛かったはずだし
なんだか、この映画にあっている。
そして監督もそう言ってた!
女性監督最高!!

さて、ストーリーですが
この映画で良かったなあって思ったのは

①実際にニーナに起きた事件を観客に見せなかったこと。
観たくないとかじゃなくて(観たくないけど)
このストーリーには【必要ない】と思う。
監督が
この映画を観た人達から欲しい感想は、きっと
ニーナへの同情でも、極悪人を映し出して怒りを煽りたいわけでもないだろうから。

②「俺は良いやつ、悪人じゃない」「私は、優しく親切な常識人」って思っている「普通」の人の「悪」が描かれてる。
私は、過去、まだ若い頃
暴力の被害者的立場になったとき
ただ憎むというシンプルな判断が出来なくなる感覚が苦しかったのですが、それは、加害者とされるはずの人間がサイコパス的な極悪人ではなかったせいだと思う。クズだけど。
彼らは【自分は悪人ではない】と自分で信じているし、
やましいことには蓋をして、割と爽やかに生きているし、
それが、脳に混乱を与えるというか、憎みつづける自分が間違っている気がしてきたりしてしまうんですよね。
その感覚を思い出すくらい、
きちんと描かれてると感じました!
直接的な加害者、間接的な加害者、2種類存在しますが
それぞれの描きかたが、上手いと思う。

ライアンがキャシーに、
君は完璧か?恥ずべき過去はない?って
逆切れで言うんだけども。
特に間接的加害者の彼らは
リアルに、こーゆうキレ方します。気持ちはわかるけど
んー、ずるい。論点すり替えというか。

被害者をさらに苦しめる「被害者側にも問題が」問題。
加害者側にも事情が。立場が。
被害者を被害者の立場でいることを誰かが許してくれない。
何なんでしょう、喧嘩両成敗精神で
少しでも平らにしようとしてくる外野の感覚。
必要な感覚だとはわかるけれど。

それにつられて当事者も無理矢理、平らにした方が自分のためなんじゃないかと思ってしまう。
きっと色んな事件の【和解】って金で解決したわけじゃなくて
そんな背景があると思う。

キャシーの復讐を【やれやれー!もっと!】って観られないのは
そういった呪縛のようなものかな。
それともそれが倫理や道徳と呼ばれる何かなのか。

アルにもジョーにもライアンにも
きちんと人を愛する気持ちがあって
恋人や妻という立場の女がいる。

私は、その当時、暫くの間
男性嫌悪を抱いたわけですが、何が困ったかというと
彼らみたいな男性に恋をする女性がいる以上
自然と女性にも嫌悪感を抱くはめになったこと。
これは想定外で、ものすごい孤独を感じました。
(※今はもちろん何もないですけど)
若くて世界が狭かったことも原因かなあ。
キャシーが新しい世界を広げられずにいたのは
そこだと思うんだよね。

キャシーは、なんとかして命は捨てないで欲しかった。
途中でライアンと楽しそうなロマコメっぽいシーンがあったから余計に切なくなる。

でもストーリーとしてこれが正解だと思う。
生きた状態で復讐が成功しても
キャシーは生きていけない、あんな状態で。

色んな感情が湧いてきましたが
この映画は好きですし、オススメ。
ニコニコ

ライアンに部屋に誘われて断った帰り道
ゴミ箱蹴っ飛ばすとこが好き


この監督の作品は今後も要チェックだなあー!

では、またーうさぎキスマーク