「数日前まで出来ていたことが出来なくなる」

っていう、癌の末期…というか終末期の話。
最近ニュースサイトで見かけていました。

これ。

本当にそうなんですよね。


うちの母に関して言えば癌と診断された11/21の時点で終末期でした。


しかし、入院寸前まで寝たきりでもなく普通の生活をしていたし、入院後も立って歩けるし、トイレももちろん自力で行ける。
だからこそ、「数日中に亡くなってもおかしくない」という医師の説明が信じられませんでした。


12月に入っても母の様子はあまり変わらなかったので、奇跡的な回復もありえるのではと思うこともありました。
医療用麻薬(オキシコンチン・オキノーム)は飲んでいましたが、医療用麻薬が緩和ケア以外でも使われることも知りましたし。

腎臓が片方癌に置き換わっているという以上、完治は難しいでしょうが、治療の道はないのかなと思っていた矢先。


12月9日。

午前中に「稲荷寿司を買ってきて」というLINEを母が送ってきたので、食欲あるみたいでよかったと、お見舞いに向かっていたところ病院から電話がきて、午後から急に体調を崩したので今日は面会出来ないと言われました。
(デイルームでの面会なので、患者が歩行あるいは車椅子に乗れないと面会出来ない)

貧血で起き上がれないということで、稲荷寿司など渡すものだけ渡して帰りました。
 

こんなことは初めてだったのですが、この日体調が悪かっただけで、次に会う時は大丈夫だろうと姉も私も思っていました。


が、その日以降母の体調が戻ることはありませんでした。


転院した12/12には起き上がることも自力でトイレに行くことも出来なくなり、13日には口からものを食べることが出来なくなり、15日あたりには起きている時間が少なくなり、18日にはほとんど喋ることも出来なくなりました。10文字くらいの言葉を話すのにも時間がかかるし疲れるようでした。聞き取るのも難しかったです。

そして19日以降は一度も意思の疎通は出来ませんでした。目が開いていても起きているのか寝ているのかわかりませんでした。
10日前の午前中までは歩いたり、LINEを送ったり出来たのに。


どんどん何も出来なくなる様子を見ていくのが本当に辛かったです。
絶対に母に死んでほしくないのに、「この状態で生きていたいとは本人も思わないだろう」とも思うようになってしまいました。


数日前からニュースサイトを見るたび、この頃のことを思い出しました。

 

母の時のように、急激に悪化するのは癌の末期ではよくある事のようです。

 

(祖母や伯母の時はもっとゆっくりとした進行だったし、癌でも亡くなる直前まで意識がはっきりしている方もいます)

 

 

最近の私は、母が入院する前とほとんど変わらない生活を送っていると思います。

 

何かを見て母を思い出すたびに涙が出そうになることも減ってきました。

 

でも、ずっと違和感があります。

 

なんで?

ってまだ思ってます。

母がいない状態はやはりおかしいし、帰ってきてくれるとしたら、それが正常だと思ってます。

 

この違和感はずっとあるんじゃなくて、寝起きで不意に感じたり、夜に急にあれ?ってなります。

 

いつかこの違和感て、なくなるのでしょうか?