(前回の続き)
朝。
起きると。
目の前はゴルフコース。
今日からここ回るのか。。。
よし!頑張ろう!!!
朝食で「目玉焼き」の頼み方に四苦八苦しw
コーヒーおかわり飲む?って聞いてくるウエイターさんに四苦八苦。
ほんと面白い。全てが初めてに近く、毎日が初めての経験多数。
朝食とってまずはASIAN PGAの本部に行ってレジストレーション(選手登録)をしに行くことに。
どこにあるの???
どこに行けばいいの???
とうろうろしていると。
「こんにちはー!日本人???」と日本語。
日本人でレジストの場所がわからない&英語があまり解っていないことを告げると。
「よくここまできたねっっw」
と笑
「一緒に行こうーか。」
と。
私のサポートをしてくれて無事終了。
で、お互いの自己紹介をして練習ラウンドへ!!!!
「よかったら練習ラウンドジョイントしない?」
と言ってもらい、もう一人シンガポール在住の日本人選手と3名でラウンド。
しようとすると、外人さんがきて「混ぜてよ!」と。
もちろんOK
で初めての外人さんとラウンド。
どうやらオーストラリアの選手。
190cmくらいの身長、100kg位のガタイ。
そのパワーに圧倒されそうになるけど、、、、、
結局は同じ試合に出るんでしょ?w
コースはというと、、、、
日本にはない芝。
目がきついグリーン、で硬い。
(ひとつのグリーンの中に順目と逆目が交互に混ざってる。。。)
アプローチが難しい。。。
落とす所によってその場で止まるか全く止まらないかがまったく違う。
四苦八苦してると、その日本人選手が
「転がすんだよ、、、そんなに上げてアプローチする選手はアジアツアーにはいないよ、日本人だけだよ、そんなにSW好きなの」
「出来るだけ転がすように考えてみたら?」
と。
でもね、普段やってないから9アイアンや8アイアンでランニングは上手くいかない。
でも一緒にレンランしている3名は皆んなランニングでアプローチしている。。。。
学ぶことが多い、来てよかった。
さて、18ホール終わってクラブハウスに戻って食事。
「キャディーバックは見える所に置いておくんだよー、無くなっちゃうよw」
「え、え、え、ーーーーそうなの???」
。。。。
学ぶことが多い。。。。
なんて感じで試合に進むのですが、とにかく「暑い」熱い、アツイ・・・・
支給される水やなんか美味しいスポーツドリンクの引き換えチケットだけでは全く足りず(その後QSではなかったな・・・)
暑さに慣れるのが全く出来なかった。
変な言い方(合ってるけど)ですがお金がある選手は試合の10日前くらいから練習ラウンドを始め、この暑さに慣れていく。またはタイやシンガポール、マレーシアに拠点を持つ選手は暑さに慣れている。
私みたいに直前に入国する選手は(北半球から来る選手)かなりキツイと思います。
結局予選落ちして帰国です。。。
その時知り合った日本人選手に
「来年また会おう!!英語勉強しておくんだよ〜〜」
と言われてお別れ。
色々と本当に勉強になったのは今でもはっきり覚えています。
地面の硬さ、グリーンの凸凹具合の対応、芝の違い、世界中の選手との会話(やっつけ英語でも結構通じるしそれが楽しい)、欧米選手との圧倒的なパワーの違い、
食事、コミュニケーション、上げたらキリがない。
カットされても、そんな大きな収穫があったからこそ、その年のレギュラーツアーのマンデーを64で通過し初のレギュラーツアーに出場出来たのだと思います。
その後数回、アジアツアーQSに行きました。
次の年は一人ぼっちっで成田を出発w
マレーシアで国内線に乗り継ぎ「コタキナバル」という島に行ったり。
そこからローカルのタクシーにのりホテル到着。
先ほど出てきた日本人の選手が待っててくれて。
「ちゃんと自分で来れるようになったね!!!」
「英語上達したね!!!」
って言われた時に泣きそうになりましたwww
雇ったはずの現地キャディーが、試合当日に突然来なかったり、買い物に行ったら知らない欧米人が「選手せしょ?俺も乗せてよ!!!」ってタクシーに強引に乗って来たりw(お金払わないで帰っちゃった)けど次の日ビールご馳走してくれたり。。。
調子に乗って帰国日に現地の氷を食べたら、死ぬほど吐いて。だけど気合いで飛行機で帰ってきてwそれから日本で病院に運ばれたり。。。
本当に勉強になったと思います。
月日は流れ数十年。。。
ブリヂストン東京店で選手のフィッティングをしてる時。。
「日本のQTに失敗してしまいました。。。でももっと練習して上手くなりたいんです!!!!何ができるでしょうか。。。。」
って聞かれました。
私は「英語喋れる??」と。
その選手は「しゃべれない」と。
なので、
「アジアQSに行っておいで」
と。
結局その選手はファイナルまで行けませんでしたが「楽しかった・勉強になった」とメールがありました。
ですが、その選手の未来に繋がるきっかけの一言だったら嬉しいですね。
プロは試合があればどこにでも行きます。
試合に行かなければ「プロゴルファーではないと」私は思っています。
また少しづつ「プロゴルファー」な人間になって行きたいと思います。