第5回夢雅の会ご報告 『近衛家ゆかりの秘宝を訪ねて』
第5回夢雅の会ご報告
今回は、紅葉が色づき始めた京都 御室仁和寺の近隣の
陽明文庫を訪ねました。
お昼食は妙心寺の門前にあります「精進料理
お楽しみ頂きました。
お食事後にタクシーに乗り
陽明文庫に向かいました。
陽明文庫は旧公爵近衞家に長年にわたって伝襲した、大量の古文書および古典籍、ならびに若干の古美術工芸品を一括して保存管理している、特殊な歴史資料館です。
通常一般では入館する事が出来ないとの事です。
今回は特別に夢雅の会だけの為に開門して下さいました。
国宝級の貴重な文化財の公文書などは、写真で見ることしかできません。それだけに大変貴重な体験をさせて頂きました。
書庫の湿度を上げない為に入館の際は全員マスクを着用し、緊張感溢れる雰囲気の中、書庫長 名和 修様による名門”近衛家”伝来の古文書、書状、古美術品などの国宝級の貴重な文化財、歴史資料など、近衛家の伝来の王朝文化の世界についてご講義を賜りました。中央のガラスケースにはおよそ1000年前に書かれたという、藤原道長の「御堂関日記」が展示されていて、その状態の美しさに感動し、戦火の時代をくぐり抜けた歴史の重みを感じずにはおれませんでした。
名和様のお声が小さく重々しく話されていたご様子が印象的でしたが、それは、なるべく息を吐かないように気をつけて話されているとお聞き、息を吐く事で、国宝級の貴重な文化財を傷めてしまうという心使いと敬意の念に頭がさがる思いでした。それだけに貴重なお話を拝聴することができました。
そして有形文化財に登録されている数奇屋造りの虎山荘のお茶室にてお茶を一服頂き、素晴らしいお庭と建造物の中を拝観させて頂きました。
皆様とともに貴重な体験をさせて頂き、
感謝の気持ちでいっぱいです。
ご参加下さいました方々に心からお礼申しあげます。