ドラマ 顔(TV朝日)/ 松本清張原作・2024年版 | ビート・マンのブログ

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目撃者は顔を忘れていた

現代風のアレンジだが脚本は良!!
 
 
 
TV朝日で2024年1月に放映された単発ドラマ。
 
原作は松本清張の短編小説「顔」。何度もドラマ化されており、基本的な流れは原作に合わせているが、ネット動画を利用した配信など、現代の風潮を取り入れた内容となっている。脚本は映画「彼女がその名を知らない鳥たち」「ファーストラヴ」を書いている浅野妙子。
 
主人公は自分を拘束する恋人を殺害した井野聖良(武井咲)。その聖良を目撃したのが石岡弓子(後藤久美子)。しかし弓子は逆光の関係ではっきりと顔を覚えていなかった。
 
聖良は捜査が進展することを恐れ、常にマスクとサングラスの生活を送っていた。ただ都合が良いことにコロナが流行した関係で誰も不自然に感じていないのが幸いした。
 
聖良は弓子が自分を覚えているか確認するために接近するが、一切覚えていなかったことを確認した。
 
弓子と聖良は弓子の娘の件で次第に親交を深めていく。このまま思い出さないまま終わるのか?それともラストに弓子が思い出すが、親交が深まったことで黙認するのか?結末を予想していた時、弓子の信念がその他の選択を選ぶ結果となる。

10年に1度の割合でドラマ化されている作品だが、正直言って良作品としてドラマは仕上がっている。動画配信での脅迫、SNS虐め、顔出ししないシンガー設定など現代の人が理解できる設定と、年代を超えた感動シーンがとても良い。
 
単発ドラマの為なかなか観れる機会は少ないと思うが、NET配信で観る機会があれば是非お勧めいたします。
 
本作は2024年1月3日にTV朝日・2夜連続松本清張ドラマスペシャルとして放映された作品です。