映画(邦323)君たちはまだ長いトンネルの中 2022年作品 / リアルな日本問題 | ビート・マンのブログ

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今の日本の問題提起

経済理論ではなく、事実を語っています
 
原作:消費税増税反対botちゃん
監督:なるせゆうせい
主演:加藤小夏(高橋アサミ)
出演:北川尚弥(安倍晋太郎)
  :定本楓馬(中谷勇気)
  :蒼木陣(武藤あつし議員)
  :萩野崇(二階堂すすむ議員)
  :かとうかずこ(長内美津子)

  :モト冬樹(長内銀次郎)

「こんなに危ない消費増税」が原作

 
 
 
本作「君たちはまだ長いトンネルの中」は、消費増税によってデフレから脱却できない現在の日本を描いた作品。
 
作品を観た一部の人は「経済理論を表現している作品」と語り、偏った理論説明しかしていないと酷評している。しかし本作は「経済理論では無く、事実を表現している作品」でしかない。
 
そのことを理解していない人が映画を評論するのはあまりにも悲しいことです(映画の本質を観ていない)。
 
本作はアベノミクスで初めは経済が良い方向に少し動いたが、その直後(2014年)消費税を8%に上げたことでデフレから脱却できず、今日に至っていることを表現している(2023年5月現在も同様)。
 
国債(国庫債券)による国の借金発言、将来世代へのツケの先送り発言、少子化問題、シャッター商店街(自然淘汰)、忖度(取引先・各省庁)、財務省の財政黒字化(PB黒字化)等など、一般国民が信じてきたことが実は間違っていることを訴えた内容になっている。
 
個人的には笑いながら観ており、「あるある」的な作品として楽しめました。
 
本作を批評する人は「経済に詳しい人には批判され、疎い人には絶賛される」と語りますが、私の意見は「良くできた作品」絶賛します。約87分間で問題を的確に詰め込んでおり、シャッター商店街を舞台に疲弊した庶民の苦悩までも描いています。
 
アサミが最後に語った「武藤議員はカラッポだから吸収できた」は、教科書で習ったことが正しいと信じ込んでいる人に対する警告です。2023年に天動説を信じる人は存在しませんが、天動説が主流だった頃はそれが正しいと思い込んでいたのと同じです。アサミは映画の序盤に「自分で調べな」と何度も語っています。習ったことが正しいことなのか、疑問に感じることも必要でしょう。
 
アサミは劇中よく食べます。これはカラッポを食べることで補っている比喩と私は解釈しましたが如何でしょうか。
 
本作を観る機会があれば是非鑑賞してください。そして選挙権を持っているなら投票へ足を運ぶのが大切と本作は訴えています。
 

 

 
 
映画 君たちはまだ長いトンネルの中(薦め度★★★★★