映画(洋272) ファイト・クラブ 1999年作品 / 謎の集団を結成した二人 | ビート・マンのブログ

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誰が真のボスなのか?

本作の主演はエドワード・ノートン
 
原作:チャック・バラニューク
監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:エドワード・ノートン(僕)
出演:ブラッド・ピット(タイラー・ダーデン)
  :ヘレナ・ボトム=カーター(マーラ・シンガー)
「セブン」「ゲーム」の監督が本作も観客を騙す
 
本作「ファイト・クラブ」は、大手自動車会社のリコール調査担当の「僕(主人公)」の視点で話が展開するサスペンス・ミステリーである。
 
映画の冒頭は「僕」が拉致され、謎の男に拳銃を突き付けられるシーンから始まる。「僕」はこの状況でも冷静で、この状況になるまでの経緯を思い出し、映画はその経緯(回想)で進行していく。
 
「僕」は仕事に恵まれ収入に不自由はない。しかし原因不明の不眠症に悩まされ医師のもとへ足を運ぶ。余談だが不眠症を題材にした映画で思い出すのは「マシニスト」だが、この作品を観てから「ファイト・クラブ」を鑑賞するのも良いかもしれません。
 
医師から異常はないと言われた「僕」だが、睾丸癌患者の集への参加を勧められ、「世の中にはもっと大きな苦しみを持つ人がいる」ことを知るように言われる。「僕」はこの集会に参加したことで不眠症から解放され、むしろ快感に感じたことで他の集会にも積極的に参加する。
 
ある日、複数の集会に自分と同じく参加する女性・マーラを目撃。彼女に対して抗議を申し出たが、「僕」も同じ立場のため曜日を変え、互いに同じ集会に参加しないことで合意した。
 
仕事で国内を頻繁に移動する「僕」。その移動の飛行機機内で、タイラーと出会う。その後、出張から帰宅した「僕」が遭遇したのは破壊された自宅。行き場を失った「僕」の手元にあるのはタイラーの連絡先。その夜二人は再開し酒を飲みかわす。
 
ここから二人の共同生活が開始され、「僕」は徐々に変わっていく。身だしなみは乱れ、言動も乱暴になっていく。「僕」とタイラーは殴り合いで心を交わし、職場では腫れあがった顔の「僕」を避けるようになる。
 
「僕」とタイラーの光景を見ていた街角の労働者も殴り合いに参加をはじめ、いつしか「ファイト・クラブ」と呼ばれる集団に膨れ上がった。
 
ここからが本作の主題になる演出に進み、作品冒頭で「僕」が拉致されるシーンへ展開していく。集団は何を目的に活動しているのか?何故「僕」は「僕」として作品内で名を名乗らないのか。誰が真のボスなのか?狂気に向かう集団を止めることができるのか?ラストに全てが解明されるので詳細は書きません。
 
本作の主演は「真実の行方」の容疑者役で映画デビューしたエドワード・ノートン。この時に助演男優賞を受賞した彼が見事な演技で作品を成り立たせています。
 
ブラピは「セブン」以降、人気男優として常に第一線で活躍しますが、脇役もしっかり演じています。
 
本作はラストを知ってしまうと興味が無くなる可能性があります。まだ鑑賞していない人は結末を聞かずに見てください。結末を知っている人も久しぶりに鑑賞しても楽しめると思いますのでお勧めいたします。
 

 

 
映画 ファイト・クラブ 1999年公開(お薦め度★★★☆☆