KISS(洋楽) LOVE GUN /ラヴ・ガン | ビート・マンのブログ

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LOVE GUN

1977年6月発売、7枚目のアルバム
 
Paul Stanly       :1952年1月20日生まれ
Gene Simmons  :1949年8月25日生まれ
Ace Frehley      :1951年4月27日生まれ
Peter Criss       :1945年12月20日生まれ
 
ピーター・クリスがフル参加した最後のアルバム
 
他のバンドとの差別化で白塗りメイクで演奏したロックバンド、それがKISS。1977年3月~4月に初の日本公演を実施、その後すぐに発売されたアルバムはKISS史上最高のセールスとチャート順位(4位)を記録した(邦題から初めて地獄の文字が消えた)。
 
前作から7ヶ月と今回も期間が短めだが、ライブを意識したアルバムは更にハード感が増した仕上がりになっている。完全に絶頂期を迎えた彼らに、今後訪れる出来事を誰が想像できただろうか。
 
LP版A面
1曲目「愛の謀略」
過去5作同様に1作目はポールの作品。激しくスピーディな曲調で、当時の充実感が伺える作品。
2曲目「クリスティーン・シックスティーン」
ジーンの作品。クリスティーンは16歳と歌っているため、米国で放送禁止とのニュースを耳にした記憶がある(ピアノのイントロは特徴的)。
3曲目「ガット・ラヴ・フォーセール」
ジーンの作品で、コーラスを積極的に取り入れている曲。1曲目から本曲で、このアルバムの方向性が感じられる(ハード感を重視した作品)。
4曲目「ショック・ミー」
エースの作品。3アルバムぶりに彼の曲が採用され、ボーカルも初めて担当しており、彼の特徴を出した作品と言える。
5曲目「トゥモロー・アンド・トゥナイト」
ポールの作品。ポールの雄たけびから始まる曲で、A面の締めには適した曲と言える。
 
LP版B面
6曲目「ラヴ・ガン」
ポールの作品。アルバム・タイトルにもなった曲で、本作を代表する作品で、ライヴでも演奏される定番曲。
7曲目「ヒューリガン」
ピーターの作品。活動停止時期に出したソロアルバムにつながるロックン・ロール。
8曲目「オールモスト・ヒューマン」
ジーンの作品で、彼の重々しい雰囲気を出した曲調。
9曲目「プラスター・キャスター」
ジーンの作品。本作で1番曲を提供しているのはジーンで、結果的に彼の色が1番出ている。
10曲目「ゼン・シー・キスド・ミー
クリスタルズのカバー曲。ボーカルはポール。
 
本アルバムは4人の曲が初めて1枚に収まったアルバムになった。振り返り考えると、既に4人の意見が分かれ始めた分岐点の1枚と言える。絶頂の裏でグループが分裂するのはいつの時代も繰り返される。スタジオ・アルバムは本作を最後に活動停止へ進むことになる。
 
 
時代を超え、ショップの店頭で新品を買うことが出来るアルバムはそれほどない。レンタルで借りるのも良いかもしれませんよ