KISS(洋楽) Dressed to kill /地獄への接吻 | ビート・マンのブログ

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Dressed to Kill

1975年3月発売、3枚目のアルバム
 
Paul Stanly       :1952年1月20日生まれ
Gene Simmons  :1949年8月25日生まれ
Ace Frehley      :1951年4月27日生まれ
Peter Criss       :1945年12月20日生まれ
 
日本でのデビューアルバム。ヒット曲ロックンロールオールナイト収録
 
他のバンドとの差別化で白塗りメイクで演奏したロックバンド、それがKISS。アルバム収録曲のシングルが過去作品より順調にチャートを上がり、後に発売した同曲のライブ盤は初の上位(12位)を獲得した。アルバムも過去最高の32位まで上がり、ライブだけではないことを証明し、KISSの転機と言える作品となった。
 
アルバム・ジャケットは少し大人しい仕上がり(スーツ着用)で、雰囲気を変えているが、内容はストレートなロックを基調にしていおり、1作目に近いが肩の力が抜けた仕上がりになっている。
 
1作目から本作までに13ヶ月しか経過しておらず、ハイペースでスタジオ・アルバムを発表したため、1作ごとにコンセプトが極端に変わることはない。しかしライブ主体のバンドであるため、観客が盛り上がる曲であるのは間違いない。それでも過去2作より「少し変わった」と感じさせる仕上がりにはなっている。
 
LP版A面
1曲目「ルーム・サービス」
過去2作同様に1作目はポールの作品。ドラムとギターが軽快なテンポでリズムを刻み曲が始まる。ポールらしい曲だが力みが無く、アルバム1曲目に合っている。
2曲目「トゥー・タイマー」
ジーン・シモンズの作品。ドラムのリズムが強調された出だしで、前作の延長線にあり重厚感が溢れた曲である。
3曲目「レディス・イン・ウェイティング」
ジーン・シモンズの作品。重みを感じるがそれでも少しテンポのある曲調で、ジーンの曲が少し変わる雰囲気を感じることが出来る。
4曲目「ゲット・アウェイ」
エース・フレイリーの作品。ギターのリズムを前面に出したストレートなロック。エースも軽快な曲を書くんだと感じた作品。
5曲目「ロック・ボトム」
ポール&エースの作品。ギターの音だけで始まる曲で、ギタリストの作品らしい構成。終わったと思ったら実はイントロだった・・・ポールのボーカルでメインが開始される。
 
LP版B面
6曲目「激しい愛を」
ポールの作品。ギターのリズムにドラムが後からかぶさり、リードギターがポイントで入る曲。各自の音がそれぞれ強調されている。
7曲目「あの娘のために」
ポールの作品。ドラムとボーカルで始まる曲。曲調はこれからのポールを連想できる力感ある仕上がり。
8曲目「彼女」
ジーン・シモンズの作品。ライブでは欠かせない曲で、本作でのジーン最高作品かもしれない。
9曲目「すべての愛を」
ポールの作品。ポールらしい曲調でエースのギターが上手くマッチしており、後半のドラミングも良い。
10曲目「ロックン・ロール・オール・ナイト
ポール&ジーンの作品。先程も記載したがKISS初の評価された楽曲である。ドラムのリズムの後からギターが絡み、軽快なリズムで曲が進み、ドラム音のみでボーカルのサビを重ねるところが憎い。2002年冬季オリンピックでも演奏されたので耳にした人も多いのでは。
 
デビューアルバムから本作までの3作品はマイナーからメジャーへ駆け抜けるバンドの勢いを感じることが出来る。本作と同じ1975年にライブ・アルバムを出すが、これが大ヒットを記録しKISSはメジャーの仲間入りを果たす。本作が無ければこの成功も無かった訳で、個人的には初期3作品は好きなアルバムである。
 
 
時代を超え、ショップの店頭で新品を買うことが出来るアルバムはそれほどない。レンタルで借りるのも良いかもしれませんよ