ご無沙汰しておりました。
この空白期間に何をしていたかというと、 以下のような冊子を作っておりました。
目からウロコ空前未聞前代絶後の内容になっていると思いますので、よかったらご覧になってみてください。
発想の事典 ANEX
ビートルズブログ管理人だからこそ読みましたよ「僕はビートルズ」全10巻。
内容としては面白かったし、ビートルズに対する愛情や敬意にも満ちていたと思う。
ビートルズの曲を彼らより先にリリースする物語の場合「ワンアフター909」みたいにメジャー・デビュー前から出来ていた曲の存在がネックになるかな。
実は私も高校時代に「帝国」というタイトルでビートルズとタイムスリップを扱った小説を書いたことがある。
ある作曲家が「イエスタデイ」の楽譜をテーブルに忘れてしまう。そこから始まる壮大なストーリー…という笑止な内容だったと記憶しているが、わずか2,000字程度で中断したままだし、どこにあるのか不明なまま。
それなりに面白かった「僕ビー」ではあるが、“かわぐちかいじ”と言えば「沈黙の艦隊」「ジパング」という超大作でしょう。この2作に比べれば原作が他人という事情もあってか、スケールがかなり小さい。
前2作は人類の存亡を賭けた内容だからさすがに適わないとしても、僕ビーにはストーリー展開に「抵抗力」「カウンター」というものがなくてイマイチ盛り上がりに欠ける気がした。
「抵抗力」とは強力なライバル。
艦隊とジパングでは主人公に立ち向かうライバルが心憎いまでにデキるので、読む側もヤキモキさせられた。
「沈黙の艦隊」の海江田に対してアメリカ大統領ベネット。
「ジパング」では草加に対して角松とイージス艦みらい。
「僕ビー」でファブ・フォーに対する強力なライバルといえば…
やっぱビートルズでしょう。
で、私がかわぐちかいじ先生になって「僕はビートルズ」を超大作にするためのアイデア断片を以下に記述してみたい。
ネタバレになるので、未読の方はここまで。おやすみ~。
あとの方は朝の4時までお付き合いくださいね。
おしまいに一言
「GANTZ」と「僕ビー」は意外な兄弟
――――――――――――――――
地方局のみ深夜放送終了って感じでしょ。^^
僕ビー最大の脱力ポイントはファブ・フォーがあっさりと盗作を肯定し、ビートルズに権威を返還、権限を委譲するところにある。
いったん音楽で「世界を獲る」と宣言した以上、草加や海江田のように徹底的にやってやってやり尽くさなきゃ。
「我々がビートルズの曲をリリースしたら彼らはもっとすごい曲を出してくる」という考えを徹底すべきでしょう。
「沈黙のジパングビートルズ」構想
○ビートルズ側の黒幕はやはりポール。
○ファブ・フォーが未来から来たことを知ったポールは真琴(偽ポール)に取引を持ちかける。
「君たちの盗作は許そう。そのかわり取引がしたい」
○取引の内容は「未来においてどのような曲がヒットしているかを教えてくれ」というものだった。
○「僕にもプライドがあるからそれらを盗用しようというわけじゃない。あくまでもビートルズの曲想を広げ永遠の“現役”トップグループにしたいからだ」というポール。
○ビートルズを永続させたいと考えるポールは以下のようにビートルズ解散要因をすべて摘み取ろうとする。
○ジョンとヨーコとの出会いを阻止するため、礼(偽ジョン)をヨーコのもとへ派遣する。
○エプスタインの闇を救済し、彼の死を阻止しようとする。
○アップル・コープスに最初からアラン・クレインを代表者として迎える。
○その結果エプスタインとクレインの対立が激化。
○ヨーコに近づいてはみたものの、いつしかヨーコと惹かれあうのは翔(偽ジョージ)。自分は当て馬として利用されたのか。しかもフラれてるし。と激しく葛藤し、人格崩壊寸前にまで至る礼。
○ファブ・フォーのタイムスリップによって音楽シーンは破壊的なまでに変貌していた。
○エプスタインやポールの奔走・努力に関わらずビートルズはアメリカでブレイクできない。本物が現れても、世間はファブ・フォー登場時ほどの驚きをビートルズに感じないのである。
○逆にローリング・ストーンズがアメリカで大成功する。時代のスターとして君臨するミック・ジャガーの前でジェラス・ガイと化すジョン。
○ジャパニーズ・インベンションとして日本のロック・グループも世界に進出する。
○マイケル・ジャクソンという才能ある子どもが新宿で行う路上ライブを帰国していた翔が目撃。マキプロダクションに紹介する。「大丈夫ですよ。こちらはホンモノだから」
○マイケルの口癖は「いつかストーンズの曲を全部買うよ」
○第3の男の地位に甘んじるジョージと翔は自分の立場や音楽談義をするうち意気投合。レノン&マッカートニーのようなユニットを組もうと約束する。
○真琴たちから本来の栄光を聞かされていたポールはビートルズの不振に焦り悩む。そして、ついに禁断の果実に手を伸ばす。未来のビルボードNo.1の数々をビートルズ独特のセンスでカバーし、発表しようというものだった…
やがて超大作「沈黙のジパングビートルズ」は以下のような混沌へとなだれ込んでいく。
○帝王ミック・ジャガーへあくなき挑戦を続けるビートルズ。次なる一手は新曲「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」
○ヨーコ・翔・礼の微妙な精神的芸術的三角関係
○パティとの未来を知ったジョージは翔に依頼。「ホワイル・マイ・ギター」を完璧に弾きこなす翔。
○天才少年マイケルの国際的暗躍。
○ジョンが自分より先に死ぬことでカリスマ的な地位を不動のものにすると知ったポールは彼の死を阻止して自分が身代わりになるか、そのまま歴史の流れに身を任すかという選択を迫られる。
○リンゴ・スターとピート・ベストが六本木の路上でバッタリと対面したその頃…
○成城の自邸から出てくるジョンと(やっぱり)ヨーコ。彼らの背後からナイフ片手に近づくものがあった。「Are You Lennon?」。それは見事にやつれ果て変わり果てた礼。
バカバカしいでしょうけれど、皆さんにも妄想竹がずんずん生えて来たでしょう?
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