『クラウド アトラス』(50点)②かんそ〜。

かんそ～です！
この作品は時代の違う6つの物語がランダムで進んでいくという、面白いアイデアの作品です！
こういういろんな物語を進めていく作品を『群像劇』とか、『グランドホテル方式』って言いますね！
『グランドホテル』っていうのは群像劇作品として有名な昔の映画の名前からきています！
(↓その『グランドホテル』)

最近だと、邦画『桐島、部活辞めるってよ』もグランドホテル方式をとっていますね！
他にもたくさんのグランドホテル方式映画があるんだけど、どれも『同じ時間』の中で複数の登場人物の物語が進められて行くってカンジでした！
でも、この『クラウド・アトラス』の面白いところは、『違う時代』に生きる登場人物たちの物語が並行して進んでいくというところです！
これは今までにそんなに無かったのではないかと思います！
んで、違う時代が舞台の物語がランダムで進むというと、『観客には分かりにくいんじゃないか？』と思うでしょ？

うん、やや分かりにくいです！
ただ、最近僕が見た映画で『愛と哀しみのボレロ』というのがあります！

この作品もグランドホテル方式なんだけど、同じ時代の複数の登場人物・物語が描かれています！
はっきり言って、チョ～分かりにくいです！
だって、同じ時代だから風景とか雰囲気も似てるし、登場人物も似てて誰が誰だが分かんねぇし！
んで、そこでクラウド・アトラスの良さに気づいたんです！

グランドホテル方式の作品って、登場人物がたくさん出てくるから、観客が物語に混乱するんだけど、クラウド・アトラスは物語の時代がそれぞれ違うんで、髪型とか服装とかが違うし、建物とか雰囲気とかもそれぞれ全然違うんで、割とハッキリと別々の物語を認識できるのではないでしょうか？

しかも、このクラウド・アトラスのもう一つの画期的なアイデアは出演俳優が複数の役柄を演じているところです！
例えば、出演者で名優のトム・ハンクスは1849年では医者、1931年ではホテルの支配人、1973年では石油会社社員(？)、2012年では作家、2144年では俳優、2321年では島で生きる人というように、全ての物語で主役やら脇役やらを演じているんです！
ほかにも、女優ハル・ベリーも複数の役柄を演じています！
(上が複数の役柄を演じているトム・ハンクス。下がハル・ベリー！)

(↓こんな風に、いろんな役者がいろんな時代でいろんな役柄を演じているのです！)

これはとても面白いアイデアだと思います！
思います、思いますが、グランドホテル方式の作品というだけでも混乱するのに、役者が複数の役柄を演じたら、さらに混乱しそうです！
ちなみに、映画『マトリックス』で悪役のエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングは、

クラウド・アトラスではこんなカンジに↓

そういうことで混乱しそうだけど、さっきも言ったとおり、物語の時代が違うので僕には不思議と登場人物がゴチャゴチャになるということはありませんでした！
(僕は割と登場人物がゴチャゴチャになりやすいタイプです！)


ちなみに、ラブコメ王子のヒュー・グラントも出てます！

↓そして、これもヒュー様です！

その役柄の変わりっぷりにもビックリですが、それよりもだいぶ老けてしまったヒュー様の方がビックリです↓

そういうわけで、『違う時代の物語が同時に進むこと』と『俳優が複数の役柄を演じること』をMIXさせたクラウド・アトラスの面白いアイデアは、僕的には成功なんではないかと思いました！
ただ、問題はそれぞれの物語が面白いかどうかで、それについてはまた次回に書きたいと思います！
それではいったん終わりで～す！
次回をお楽しみに～！

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