『天空の城ラピュタ』(80点)②かんそ〜。Part2

パズー『次は僕たちなんだよ、シータ』


魅力的な登場人物として最後にご紹介するのはパズーとシータです！

幼いながらも炭鉱で働き、勇気があり、純粋な心の持ち主パズー

ラピュタの王族という運命を背負うも、たくましい一面も見せる、純粋で優しい少女シータ


パズーとシータ、どちらも純粋で芯が強いという、『心が綺麗過ぎる』キャラクターなんです！
あまりにも綺麗過ぎるので、心が汚い僕でも好きになり、応援したくなります！
誰にでも優しく、マジメで何にでも一生懸命で、大切な人を必ず守ってくれるパズー
いつも優しいんだけど、実は芯が強くて、いつもそばにいてくれそうなカワイイ女の子シータ
ラピュタを観た人の多くの男性はシータに恋をし、多くの女性はパズーに恋をするんではないかと思います！
パズーとシータは、男性と女性それぞれにとって、『こんな人いたらいいなぁ』と思ってしまう、『理想の男性像』『理想の女性像』なんだと思います！

僕なんて、『ここまで完璧に純粋な人間なんていねぇだろ～！』と思っちゃうけど、なんか、この2人が好きになってしまい、応援したくなってしまうんですね！
人間はやっぱり、頑張っている人間を見ると応援したくなり、純粋なものが好きなんですねぇ～！
そんな、たくさんの人を魅了する主人公2人なのです！

シータ『私たち、人気者よ～！』



んで、あとはラピュタの小ネタです！
まず、ロボット兵についてです！

(コヤツ！)


この飛行石を持つ者を守る使命を持つロボットのモデルは、フライシャー・スタジオが1941年に製作した『スーパーマン』というアニメに出てきた現金強奪ロボット(名前がスゴい！)らしいです！

(コイツ！)


このロボが、宮崎さんが脚本と演出を担当したTVアニメ『ルパン三世』(テレビ第2シリーズ)第155話最終回「さらば愛しきルパンよ」にも出ているようです！
スーパーマンの現金強奪ロボットに対するオマージュとして『ルパン』に出されたロボが、ラピュタでデザインを変えて再び出演したのです！

(東京三鷹にある『三鷹の森ジブリ美術館』には、実物大(？)のロボット兵が展示されているようですよ！見たいっ！)

(こちらは誰かが作ったロボット兵です。着たいっ！)

(んで、庵野秀明さんが監督した『ふしぎの海のナディア』というアニメ)


あと、宮崎さんは『主人公の少年・少女が謎のペンダントをめぐり潜水艦で世界中を旅する。そしてそれを狙う悪役一派がいる』というアニメの企画をNHKに提案したけど採用されませんでした
しかし、そのアイデアが『ラピュタ』と、NHKで1990年に放送された『ふしぎの海のナディア』というアニメに活かされました！
この『ナディア』の監督は庵野秀明さんです！
庵野さんと言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』を作った人で、最近公開された宮崎駿作品『風立ちぬ』で主人公の声を演じた人です！
いろいろとつながっています！
宮崎さんと庵野さんは！

(庵野さんです。こう見えてもスゴい人なんですよ！)


この『ナディア』は名作と言われていて、僕も観てみたいなぁと思っています！
気になった方はぜひご覧ください！

(あと、ラピュタのDVDのジャケットにトトロが隠されているという噂があります。たしかにトトロに見えます！)

(レプカさん)

(ムスカさん)


あと、宮崎さんが初めて監督を担当したＴＶアニメ『未来少年コナン』にレプカというキャラクターがいます。そのレプカの子孫がムスカなのです！という設定らしいです！

あと、ラピュタのモデルはジョナサン・スウィフトが書いた『ガリバー旅行記』に出てくる空飛ぶ島『ラピュータ』(La Puta)です！

(そのラピュータの絵)


『ガリバー旅行記』は、ガリバーが小人の国で捕まったりする話として有名ですが、実は原作では他の国にも行ってて、そのうちの一つが『ラピュータ』みたいです！
この『ラピュータ』は、巨大な磁石によって空を飛び、鉱山が盛んな街(パズーの町のモデル？)の上を浮かんでいて、高い科学力を持った人々が住むという設定です！
いろいろとラピュタにソックリですね！
宮崎さんにとってガリバー旅行記は思い出の作品なのかもしれません！

あと、『ラピュタ』は1986年に製作された、スタジオジブリの第一作品目の作品です！
1984年の宮崎作品『風の谷のナウシカ』は、トップクラフトというアニメ制作会社によって作られました！
その後、トップクラフトが作り変えられ、スタジオジブリとなったのです！
だから、正確には『ナウシカ』はジブリ作品ではく、『ラピュタ』がジブリ作品第一号なんです！

あと、ナウシカに出てくるキツネリスがラピュタにゲスト出演してます！

あと、亀岡修著作、イラスト宮崎駿の小説版『ラピュタ』があります！
こちらは映画冒頭の、シータが乗っていた飛行船が襲われる前の話とか、映画ラストの半年後の、別々に暮らし手紙でやりとりをするパズーとシータの話が載っているそうです！
ラピュタを極めたい方はぜひお読みください！

『バルス！』


あと、最近、テレビでラピュタが放送されるたびに、パズーとシータが滅びの呪文『バルス』を唱えるタイミングに合わせて、2ちゃんねるやTwitterで大量の『バルス』という書き込みがされ、それぞれのサーバーがダウンしてしまうということが起きていますね！
2011年に放送された時にはTwitterで一秒間で2万5千件もツイート(Twitterで投稿すること)され、当時の世界記録になりました！
世界記録なんで、外国の人からしたら『バルスって何？』って話題になったそうです！

(Twitterのツイート自粛のお知らせ画像が出回るほど盛り上がっていました！)


そして、こないだの2013年テレビ放送では、前回をはるかに上回る、14万件もツイートされました！
ラピュタがテレビ放送される時は、『バルス祭り』として盛り上がるのです！
ネット放送局『ニコニコ生放送』では、テレビでラピュタを楽しみながらみんなで書き込みを楽しむ『バルス祭り』イベントが開かれ、なんと、本物のジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが出演するなど、祭りがかなり加熱しています！

ニコニコ生放送に出演した人たちの中に、ニコニコ生放送を運営している会社であるドワンゴの会長・川上量生さんもいたそうです！
彼はスタジオジブリでプロデューサー見習いとして勉強中だとかで、ジブリに所属し、ジブリと強いつながりを持っています！
他にも、日本テレビのプロデューサーが出演したりと、オフィシャルなお祭りとして盛り上がっている『ニコ生』の『バルス祭り』
皆さんも次回のラピュタ放送時に参加されてはいかがでしょうか？

シータ『ちなみに、『バルス』はトルコ語で『平和』という意味なのよ。知ってた？』

そういうことで、ラピュタでした！
この名作は、だいたい2年おきにテレビ放送され、そのたびに『バルス祭り』として盛り上がるようになりましたね！
そんだけ、いつまでもみんなに愛されているラピュタなんですねぇ～！

『ラピュタはおしまい～！』


んじゃあ、終わりですが、次回のレビューは『魔女宅』です！
お楽しみに～！
おしま～い



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