進撃の巨人シーズン3の主題歌をX-JAPANのyoshikiとL’Arc~en~Cielのhydeが担当しているが、いまいち今までの曲が胸熱すぎて好きじゃない。

hydeには苦い思い出がある。

大阪に住んでいた頃、とても好きな娘がいた。出会いはバイト先のラヴホテル。
一目見た瞬間に、魂を持っていかれた。上戸彩をかなり地味にした感じで、完全に一目惚れだった。
香川県の娘で、当時専門学校に通っていた。英語を勉強して、卒業後はワシントンD.C.(X-FILESでお馴染みのFBI本部がある)に留学することが決まっていた。
初めは緊張のせいかぎこちなく、ホテルでのバイトも普通のホテルと勘違いしたらしい。
なんとか仲良くなりたくて、会うたびに話しかけた。

その娘とも打ち解けてきて、思いきって告白をした。
重い沈黙。
「私、卒業したらいなくなっちゃうんだよ」
「それに付き合ったことないし、日本人に興味ないし」
と、辛辣な言葉にめげずに喰い下がり、友達からということになった。
そして、デートの約束をした。
その頃、テレビで恋するハニカミという疑似恋愛バラエティが流行っていた。芸能人が一日デートをする番組で、それをやってみようと提案した。
その娘は、デートの当日まで嫌がっていたが、強引に押しきった。
初めて手を繋ぐときに、
「本当に恋人繋ぎすんの?」
って、かなり嫌がっていたが
「いいから、するの」
と、してしまった。

矢沢あい原作の『下弦の月』が実写映画化されていたので、見に行った。なんでも彼女はhydeのファンだった。栗山千秋とhydeが主演の恋愛映画。
見終わると、「格好良かった」と嬉しそうだった。

ご飯を食べて、お揃いのアクセサリーを買ってその日は終わった。

私の誕生日。
彼女とまたデートの約束をとりつけていた。
目覚めると、待ち合わせの五分前。急いで彼女に電話した。
「ごめん。今起きた。もう、着いてる?」
「もう、いますけど。ええ、帰ろっかな」
「いやいや、待って待って。秒で行くから」
「ええ、どうしよっかなぁ」
「お願いします。すぐ行きますから」
超特急で向かった。
待ち合わせ場所にいた彼女を見たとき、心臓を鷲掴みにされた。
前回のデートのときや、普段はパンツしか履かない。そんな彼女がスカートを履いていた。
「えっ、スカートやん」
「だって、前から見たいって言ってたから。これが誕生日プレゼントってことで」
「あざーす」
と、また、デートをした。

数ヶ月経ち、彼女にまた告白した。

「やっぱり、ごめん」

そう言って、彼女は卒業した。













若気の至りですな。強引に行けばいいってもんじゃない。
わかんねぇなぁ。
こっちは台風きてますが、アメリカの空は晴れてんのかなぁ。
マイケルだかトムだかと、結婚してんのかなぁ。
hydeの声を聞くと、思い出す。
昔話です。