おはようございます、beataです。
経営者の方々と日々お話ししていると、
過去に会社がピンチに陥ったときのお話をよく伺います。
大口の取引先に契約を切られてしまったこと。
仕入れ先から、モノが仕入れられなくなってしまったこと。
あるいは、一番頼りにしていた〝右腕〟が辞めてしまったこと。
取引や仕入れといった、会社の「外側」で起きる問題に対して、
右腕が辞めてしまうというのは、会社の「内側」の問題です。
つまり、私たち自身のあり方次第で、
防ぐことができたかもしれない、静かな悲鳴なのです。
優秀な人ほど、なぜ突然、去っていくのでしょうか。
たとえば、仕事が早く優秀な人は、みずから仕事に期限を設けています。
だからこそ、私たちは無意識のうちに、
確実に応えてくれる彼らにばかり、仕事を集中させてしまうのです。
その結果、優秀な人が残業に追われ、
期限を設けない人が定時で帰るという、矛盾した風景が生まれます。
また、優秀な社員とは、強い成長意欲を持つ人たちです。
彼らにとっての仕事の喜びは、
〝他者への貢献〟と〝自分自身の成長の実感〟にあります。
だからこそ、能力の向上につながらない日々や、
どれだけ高い基準を達成しても評価されない環境は、
彼らの魂の光を、少しずつ奪っていくのです。
ここで、少しだけ視点を変えてみましょう。
彼らが会社を去る本当の理由は、「会社が嫌いになったから」ではなく、
「自分の貢献が、ここでは意味を持たないのではないか」という、
静かな絶望から来るのかもしれません。
問題だと思っていた「退職」は、
実は、私たちが彼らの「貢献したい」という美しい願いを、
見落としていた結果に過ぎないのです。
人間は構造上、どうしても相手の良いところよりも、
悪いところばかりが目についてしまう生き物です。
だからこそ、今日、意識的に試してみてほしいのです。
あなたを支えてくれているその人の、
当たり前になっている「貢献」に、改めて光を当ててみること。
「いつも助かっているよ」と、短い言葉を渡してみること。
ほんの少しの眼差(まなざ)しの変化が、
誰かの居場所を、確かなものにしていくのです。
人が本当に求めているのは、完璧な職場ではなく、
自分の存在が静かに響き合う場所なのかもしれません。