【旅する占い師】ロジウラブックス営業雑感 -31ページ目

【旅する占い師】ロジウラブックス営業雑感

北海道から鹿児島に移住して10年経ちました。
☆旅する占い師!☆
鹿児島市 名山町バカンスを中心に県内各地のイベント等に出店しています。
タロット占い10分程度¥1000~

不思議な男との出会い - 謎の老人から「お前の人生はこれからだ」と声をかけられる

駅前のベンチに腰を下ろし、缶コーヒーのプルタブを引いた。
夕方の冷たい風が頬を撫でる。

仕事もなく、彼女ともギクシャクし、実家では父親に説教される日々。
57歳になって、人生がここまで行き詰まるとは思わなかった。

 

「何をやってもダメだったな……」

そう呟いて、ため息とともに缶コーヒーを一口飲む。
苦い。
どんなに砂糖が入っていようと、今の俺にはただの苦さしか感じられなかった。

 

その時だった。

「お前の人生はこれからだ」

唐突に、そう声をかけられた。

振り向くと、そこには小柄な老人が立っていた。白髪の短髪に、くたびれたベージュのコート。
何よりも印象的だったのは、鋭い眼光だった。
ただの老人ではない、何かを見通すような力強さを持った目だ。

 

「……俺に言ってるんですか?」

俺は思わず聞き返した。

「お前しかいないだろう」

老人はにやりと笑いながら、俺の隣に腰を下ろした。

「いや、俺の人生、もう終わりみたいなもんですよ」

自嘲気味に言うと、老人は首を横に振った。

「何を言う。人生はお前が思うよりずっと長い。だが、長さではなく、お前がこれからどう生きるかだ」

「……急に哲学的ですね」

「フフ……どう生きるかを考えたことはあるか?」

 

俺は答えに詰まった。
何度も考えてきたはずなのに、今の俺には何の答えも出せない。

 

「俺はね、最近タロット占いをやってたんですよ。でも、全然流行らなくて、今月で店を畳むんです」

老人は俺の話を黙って聞いていたが、やがてふっと笑った。

「占いとは面白いものだ。だが、お前が見ていたのは他人の未来だろう?」

「え?」

「お前自身の未来はどうなっている?」

そんなの、わかるわけがない。未来なんて、もう真っ暗だ。

「まあ、ないですね。先が見えないっていうか……」

「違うな」

 

老人は真顔で俺を見つめた。

「お前の未来は、まだ何も決まっていない」

「……いやいや、俺もう57ですよ? 今から何ができるっていうんですか?」

「何をするかは、お前が決めることだ。だが、お前の人生が終わっていないことは確かだ」

そう言うと、老人はポケットから小さな紙片を取り出し、俺に差し出した。

 

「これは?」

「好きに使え。お前に必要なものが見つかるかもしれん」

そう言って立ち上がると、老人は何も言わずに去っていった。

 

手元には、古びた紙。そこには、こう書かれていた。

「世界は、お前のスクリーンである」

 

俺はその言葉の意味を理解できずに、ただ駅の雑踏をぼんやりと眺めた。

 

 

 

彼女との温度差 - 彼女は「次は何するの?」と他人事のよう

「それで、次は何するの?」

彼女がそう言ったのは、駅前のカフェでコーヒーをすすりながらだった。
俺がタロット占いをやめることを伝えた直後のことだ。

言葉の軽さに、俺は思わず手を止めた。
彼女の表情は特に変わらない。
まるで「雨降るみたいだね」とでも言うような、他人事のトーンだった。

 

「……まだ決めてないよ」

そう答えながら、俺は自分のカップの中をじっと見つめた。
彼女の反応を予想していなかったわけじゃない。
だが、それでも心のどこかで、もう少し違う言葉を期待していた。

「そうなんだ」
「うん」

会話が続かない。
いや、彼女にとっては、俺の仕事がどうなろうと、大した問題じゃないのかもしれない。

 

「まあ、飲食業に戻るのは無理なんでしょ?」
「……そうだな」
「じゃあ、何か新しいこと始めるの?」

彼女はスマホをいじりながら、何の気なしにそう言った。
俺の顔を見ることもなく、まるでネットニュースを読みながら適当に相槌を打つような雰囲気だ。

「……わからない」

「ふーん」

それだけ言って、彼女はまたカップを口に運んだ。
カフェの中は落ち着いた雰囲気で、隣の席では女子大生らしき二人が楽しそうに話している。
その声が妙に耳についた。

 

「なんか……お前、他人事みたいだな」

気がついたら、そう言っていた。
彼女はスマホから顔を上げ、少し驚いたような表情をした。

「だって、私が決めることじゃないし」

「いや、まあ、そうだけどさ……」

「ユウスケの人生でしょ? 私がどうこう言っても、結局はユウスケが決めることじゃん」

淡々とした口調。
責めているわけでもなく、励ましているわけでもなく、本当にただの事実を述べているだけという感じだった。

 

「それは、そうだけど……」

何を言いたいのか、自分でもわからなかった。
ただ、俺は少し寂しかったのかもしれない。
仕事を失う不安も、将来が見えない焦りも、全部ひとりで抱えている気がしていた。
彼女に相談すれば、少しくらいは一緒に考えてくれるんじゃないかと思っていた。

でも、彼女の反応は違った。

 

「なんでそんなに気にするの?」
「え?」
「ユウスケ、いつも他人にどう思われるかばっかり気にするよね」

彼女はコーヒーカップを置き、俺をまっすぐ見つめた。

「結局、自分で決められないんでしょ?」
「……決められないってわけじゃない」
「じゃあ、何するの?」

そう言われて、言葉に詰まった。
俺は何をするんだ?
飲食業に戻る気はない。
でも、他にできることなんてあるのか?
57歳の俺に。

 

「……まだ、考え中だよ」

そう答えると、彼女は「そっか」とだけ言って、スマホに視線を戻した。
そこでまた会話は終わった。

 

俺たちは付き合って三年になる。
最初の頃は価値観も合うと思っていた。
彼女は肉が苦手で、食べ物の好き嫌いの話で盛り上がることもあったし、俺の占いも興味を持ってくれていた。
でも、気がつけば、こうして温度差を感じることが増えていた。

 

もしかして、俺たちはもう終わりなのかもしれない。
そんな考えが頭をよぎる。

「……そろそろ行こうか」

彼女が立ち上がる。
俺も何も言わずに席を立ち、コートを羽織った。

外に出ると、冷たい風が吹いていた。
春はまだ遠い。

 

 

 

両親の反応 - 「だからそんな商売やめとけと言った」と父母に言われる

 

「だから、そんな商売やめとけって言ったろうが」

 

父の声が、夕食の食卓に響き渡った。
俺は黙って茶碗のご飯をかき込みながら、心の中でため息をつく。
来るとは思っていたが、やっぱりこの話題になったか。

「どうするつもりなの? あんた、もうすぐ58になるんでしょ? また仕事探すの?」

母も眉をひそめながら言う。
父ほどきつい口調ではないが、言いたいことは同じだ。
つまり、「お前の選んだ道は間違っていた」 ということだ。

「……考え中だよ」

俺は短く答える。余計なことを言うと、父の説教が長引く。
だが、そんなものはお構いなしとばかりに、父はさらに畳みかける。

「お前、元々飲食やってたんだろうが。なんでそんな怪しい占いなんかに手を出したんだ? 最初からわかってたことだろうが!」

「別に怪しくないよ。タロットは歴史のある占いだし、実際に喜んでくれた客もいたんだ」

「客がいた? なら、どうして店をたたむんだよ?」

鋭い指摘だった。言い返せない。
いや、言い返す気も起きなかった。
俺の占いは、もう流行らなかった。
ただそれだけだ。
個人の趣味ならともかく、商売として成り立たないなら続ける意味はない。
 

「お前さぁ、いつまで夢見てんだよ?」

父は箸を置き、俺の顔をじっと見つめた。
その目には、呆れと失望が混ざっている。
俺は視線を逸らして味噌汁をすすった。
熱いはずなのに、まったく味がしない。

「ユウスケ、お父さんの言うこともわかるでしょ?」と母が優しく言う。「占いで食べていくのは難しいわよ。あんた、昔の職場に戻れないの?」

「……飲食業界は、もう厳しいよ」

それは本当だった。
昔の同僚がやっていた店も、ここ数年でいくつも潰れた。
俺が戻ったところで、またゼロからのスタートだ。
57歳の新人を雇ってくれるところなんて、そうそうない。
 

「なら、普通に働けばいいだろ。工場とか警備とか、年齢関係なく雇ってくれるところもあるだろうが」

「俺に合うとは思えないな」

「合うか合わないかの問題じゃないんだよ! 生活できるかどうかの問題なんだ!」

父の語気が一段と強くなる。
母は「まあまあ」となだめようとするが、そんなものでは収まらない。

「俺はな、もう80だぞ。いつまでお前の心配をしなきゃならないんだ? 普通なら、子供が親を支える年齢だぞ?」

その言葉に、俺の心がギュッと締め付けられる。

そうだ。俺はもう57歳だ。
普通なら家庭を持ち、子供を育て、親を支えているはずの年齢。なのに俺は、未だに実家暮らしで、仕事も定まらないままだ。

「わかってるよ」

絞り出すように言った。

「……わかってるなら、ちゃんとしろ」

父はそれ以上何も言わず、黙々と飯を食べ始めた。
母も何か言いたそうだったが、結局、黙ったままだった。

食卓に沈黙が流れる。
聞こえるのは、味噌汁をすする音と、テレビのニュースの音だけ。

俺は箸を置き、そっとため息をついた。

「ごちそうさま」

席を立ち、居間を出ようとしたとき、母がぽつりと呟いた。

「ユウスケ……もうちょっと現実を見なさいよ」

振り返らずに、自分の部屋へ向かった。

 

 

 

占い閉店決定 - タロット占い師を続けるも、客足が減り続ける

 

「……今日もゼロか」

 

カレンダーを見つめながら、俺はため息をついた。
今月の売上は、ここまででたったの二件。
それも、どちらも常連の顔見知りだ。
新規の客が来たのはいつだったか……
思い出せないほど昔のことのように感じる。


俺は二年前、飲食業界から足を洗い、タロット占い師として独立した。
当初はそこそこ順調だった。
近所の主婦たちが「当たるかも?」と興味本位で訪れ、口コミもじわじわ広がった。
だが、そんなブームは長くは続かなかった。
占い好きな客は大体一巡すると来なくなり、流行りのスピリチュアル系インフルエンサーには太刀打ちできない。
最近では、SNSで無料占いが溢れ、わざわざ金を払ってまで占ってもらおうという人は減る一方だった。
 

「今日は開店休業だな」

俺は看板を片付けながら、虚しさを噛み締めた。
店といっても、自宅の一室を使っているだけの簡素なものだ。
テーブルの上には、いつものタロットカードが広げられている。俺はそれを手に取り、何となく一枚引いてみた。

「塔(The Tower)」

……ああ、やっぱりな。このカードは破壊、崩壊、突然の終わりを意味する。
つまり、「もう潮時だ」とカードが言っているのだろう。

「俺の方が聞きたいよ、本当に終わるのかってさ……」


俺は独り言を呟きながら、スマホを手に取った。
通知はゼロ。問い合わせのメッセージもない。
少し前までは、予約の連絡が週に何件かはあったのに、今は見る影もない。

「このままじゃダメだな」

そう思いながらも、行動に移す気力が湧かない。
実家暮らしの俺には家賃の負担こそないが、貯金はどんどん減っている。
このまま続けてもジリ貧なのは明らかだ。
占い一本で食っていけると思っていたのは、完全に甘い考えだった。
 

「閉めるか……」

口に出してみると、思ったよりもしっくりきた。
占い師という肩書きを捨てることに抵抗はあるが、それよりも、このまま無駄に時間を浪費するほうが怖い。


その時、リビングの方から母の声が聞こえた。

「アンタ、今日も客なし?」

「……まぁな」

「だから言ったでしょ、そんなもんで食べていけるわけないって」

俺は返事をする気にもなれず、黙ってタロットカードを片付け始めた。
これが最後の片付けになるかもしれない。

 

 

 

未来の自分に褒めてもらえるような生き方

今の自分の選択や行動が、未来の自分をつくる。
そう考えたことはありますか?

「この選択は正しかったのかな…」「もっと頑張れたかも」と、私たちはつい、今の自分に自信を持てなくなることがありますよね。
でも、もし未来の自分が振り返ったとき、「あのときの自分、よく頑張ったね」と笑顔で言ってくれたら、それってすごく素敵なことだと思いませんか?

今日の小さな積み重ねが、未来をつくる

未来の自分がどんな気持ちでいるかは、今の自分の行動次第。
今日の選択や積み重ねが、未来のあなたの喜びや幸せにつながっていきます。

たとえば、何かに挑戦するか迷ったとき。未来の自分が、「あのとき一歩踏み出してくれてありがとう」と言ってくれるかもしれません。
逆に、「あのとき、やっておけばよかったな…」と後悔する可能性もありますよね。

何気ない日常の中にも、小さな選択の連続があります。
その一つひとつが未来へとつながっているのだとしたら、どうせなら「未来の自分が誇れる生き方」をしたいと思いませんか?

未来の自分に「ありがとう」と言われる生き方

では、未来の自分に「ありがとう」「よく頑張ったね」と言ってもらえる生き方とは、どんなものなのでしょうか?

自分の気持ちを大切にする

誰かの期待に応えようと無理をするより、自分の気持ちに正直に生きること。
「あのとき、自分を大切にしたおかげで、今の私は幸せ」と思えるように、日々の選択をしていきましょう。

小さな努力を続ける

すぐに結果が出なくても、「続けること」そのものが未来の自分の財産になります。
勉強、運動、貯金、どんなことでも、少しずつ積み重ねることで、未来の自分を助けてくれますよ。

後悔しない選択をする

「本当はこうしたかったのに…」と後悔しないように、小さな勇気を持ってみることも大切です。
やりたいことがあるなら、今できることから始めてみましょう。

人とのご縁を大切にする

未来の自分が「あの人と出会えてよかった」と思えるような関係を築いていくこと。
ご縁は一期一会。今あるつながりを大切にしていきたいですね。

未来の自分に褒めてもらうために

未来の自分が、「あのときの私がいたから、今の私は幸せ」と思えるように。
今の自分にできることを、一つずつ積み重ねていきましょう。

完璧じゃなくても大丈夫。時には迷ったり、立ち止まったりしても、「未来の自分のために」という気持ちで生きていけば、それだけで素敵な人生になっていくはずです。

今日の選択が、未来のあなたの笑顔につながりますように。