中学生の頃の一つ年上の先輩に、吉村秀樹という人がいる。
吉村さんを初めて見たのが、
中一の秋、学校行事の球技大会の練習をしようということで、
市の体育館へクラスメイト数人で行った時。
そこには一学年上の人達も多数来ていた。
そこで見たものは、吉村さんが、その同級生とのケンカで、
ブンブンブンブン相手を振り回し、
一方的にやっつけている姿だった。
本当に子供扱いというか、そんな一方的なケンカってあるのか?
ってなくらい見たことがないものだった。
この人には絶対に敵わない・・・
我々一年生は震え上がり、それ以来、吉村さんを怪獣と呼んだ。
自分達の一学年上は、当時不良と呼ばれる生徒の割合が特に多い世代で、
怪獣吉村さんは、その中での中心人物の一人だった。
時折学校や街ですれ違う怪獣吉村さんにビビりながら中学時代を過ごし、
そして高校に入っても怪獣伝説は続いた。
高校入学したての頃、
吉村さんの担任の先生が僕に聞いてきた。
「BEATは吉村と同じ中学だったのか?」
「はい、そうですが・・・」
・・・
続く
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