飲み屋が苦しくなってラーメン屋でバイトしたら、なぜか売上が上がった話
30年ほど前のことです。
私は日本有数の歓楽街で、カラオケパブをやっていました。
毎晩それなりにお客さんは入る。
でも、家賃、酒代、カラオケ使用料――
支払いは容赦なく、じわじわと首を絞めてきます。
「このままじゃヤバいな」
そう思いながらも、打開策はすぐに浮かびませんでした。
背に腹は代えられず、ラーメン屋でバイトすることに
そこで思いついたのが、アルバイトでした。
当時人気だった、全国展開のラーメンチェーン店。
朝9時から午後3時まで、週4日。
時給は700円くらいだったと思います。
夜は自分の店を、19時から深夜3時まで営業。
正直、体力的にはかなりキツかった。
でも、ひとつだけ楽しみがありました。
ラーメン屋の出勤日は、賄いラーメンが食べられる。
あの一杯が、妙にありがたくて。
「今日もなんとかやるか」と、気持ちをつないでくれていました。
若い先輩に叱られながら、必死で働いた日々
最初は散々でした。
自分よりずっと若い先輩スタッフに
「遅い」「違う」「そこじゃない」と文句を言われながら、
とにかく必死で動きました。
飲み屋では「店のマスター」だったのに、
ここではただの新人バイト。
プライドを持ち出したら終わりです。
頭を下げて、覚えて、動くしかありませんでした。
2か月後、思いもよらない変化が起きる
2か月ほど経つと、仕事にも慣れてきました。
後輩のバイトも入ってきて、少し余裕も出てきます。
バイト代は、もちろん自分の店の支払いの足しになっていました。
でも、変化はそれだけではありませんでした。
ある日、バイト仲間が言ったんです。
「今日、飲みに行きません?」
行き先は――
私の店でした。
バイト先の仲間が、お客さんになった
それからです。
ラーメン屋の若いスタッフたちが、
仕事終わりに連れ立って、私の店に来てくれるようになりました。
大きなチェーン店だったので、
別店舗のスタッフまで顔を出してくれることもあり、
気づけば小さな店が満席になる日も。
正直、驚きました。
アルバイトを始めたときは、
「給料が少しでも足しになればいい」
それくらいにしか考えていなかったのです。
まさか、店の売上そのものが増えるなんて。
幸運は、思いもよらない方向からやって来る
今振り返ると、あの時の私は
「稼ぐため」だけでラーメン屋に立っていました。
でも結果的に得たのは、
・人とのつながり
・新しい居場所
・そして、思いがけない集客
でした。
幸運って、狙った方向から来るとは限らない。
むしろ、
「そんなところに?」
という場所から、ひょっこり顔を出すものなのかもしれません。
あの頃、必死でラーメンを運んでいた自分に、
今ならこう言ってやりたいです。
「無駄なことは、ひとつもなかったぞ」と。
運の循環法則
―― なぜ“横道”に入った人から、人生は回り始めるのか?・・・
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