帰国生の学力の特徴は何タイプかに分かれると思います。各々のタイプにより、合う入試パターンが変わってくると感じました。その実感を超私見でまとめたのが下の表になります。(私見なのでご参考にとどめてください。)
今回は、帰国生タイプの中でも③国算火力充実タイプ=国算2科目入試の受験層の話をメインに帰国生タイプ別の特徴を記載してみました。
①英語火力充実タイプ(主砲充実型)
外国居住が長かったり、家庭内の会話が英語のケースもある。英検1級、TOEFLなどを攻略している。一方で、比較的日本語や日本の受験算数を苦手にしている。
英語メインの受験校を選択し、国算については簡単か試験科目にない学校を受験していくのがセオリーと思います。
②英国算全火力装備バランスタイプ(主砲/副砲標準装備型)
全科目高位置につければ、受験の幅は相当広がるが、全火力を強化するのは簡単ではない。中途半端になると、どの入試パターンでも苦戦するケースも。上の表では何でも対応できそうで良さそうに見えますが、自然とバランス型になるのであればよいのですが、そうなろうとするのは一般的には総花的すぎて帰国生には負荷が大きいと感じました。多分勉強時間が一番長くなると思います。
娘は英国算のどれもとびぬけてできるわけではないバランス型でしたが(算数が少しだけよかったかなあというぐらいです)、そういう感じだと実感としては英語集中型の学校よりも国算2教科受験の学校の方が強かったように今振り返ると思えます。
③国算火力充実タイプ(副砲充実型)
前々々回触れた2教科入試の世界になります。
早期に帰国していたり、海外滞在期間が2年程度等で短く、高学年では日本に滞在、SAPIXなどに通い、普通に4科目の学習をしている受験生。
英語は得意ではないが、帰国生であることを活用し、御三家の前受で帰国枠の国算2教科入試を受けることができます。昔に1年だけ海外にいました、英語は苦手だけど日本で一般受験目指して国算社理を勉強しました、という感じですね。
広尾学園や渋渋などの難関校、時には広尾学園小石川などの上位校レベルでも、国算2教科受験には、N/Y偏差値65レベルの人たちがちらほら集まっています。そしてそのような受験生でも時々不合格となっていると聞いています。つまり、渋渋の2教科はもとより、広尾学園や小石川のSGの国算入試は実は難易度が高いと思った方が良いです。入試問題は一般入試よりは易しいが、できる人が集まり過ぎている感があります。
国算の実力に加えてさらに英検準2級-2級レベルの実力があれば、バランス型の学校、洗足BやSFCにも参戦しています。英検は準1級に届かずとも、国算は抜群にできて合格していく人たちもいます。試験本番では英語で多少被弾はするが、国算で圧倒してしまう帰国生たちですね。実際に洗足Bの英語の合格者最低点は低いです。すなわち英語で撃沈されても国算で敵を圧倒して制圧、合格している人がいることが伺えます。
超天才肌だと、英検1級で四谷は4教科でSコースとか。
そういう人は③国算火力充実タイプではなく、②バランス型の超頂点ということか。
ところで、今回私が意外に感じたのが、国算だけで受験できる帰国入試というのは、特に中堅校では、たくさんありますね。驚きでした。
数が多い。一方で、伝統的に帰国生教育に力を入れているような学校の中でも上位校以上は、英語がマストになっていますが、学校選びの幅が広がるという意味では、中堅校の国算2科目入試を日程編成に取り入れていくのもよさそうです。
↓このほかにも書ききれないほどたくさんあります!
(中堅校)
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・かえつ有明(帰国生Regular選考)
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