前回からの続きで洗足学園の帰国３科目入試の問題難易度についてまとめてみました。
前回はこちら↓
(科目別難易度)
英語(配点100点)：
英語は洗足学園のレベルになるといよいよ尋常じゃない難しさになってきます。多分、難易度の評価が難しい特殊な広尾学園を除けば、渋谷系の次に難しいのではないでしょうか。帰国生だって小学生。難しいと思います。
TOEFL型の英文法が大量出題され、難易度が高い。全体的に英検準１級レベル(以上か)と思いますし、英文法でこの難易度の問題は大学受験でもかなり上の学校でしか出ないと思います。少なくとも30年近く前の私が受験したセンター試験レベルではないように思います。
A方式(英語１科目受験)はもっと難しい。英検１級レベルではないでしょうか。
実際、恥をさらすようですが、私自身も全く勉強なしで臨むと、文法は６割程度でした。小学生たちの受験者平均ぐらいの点数より少しいいぐらいでしょうか。
若かりしころはTOEFL(CBT)の文法ではかなり良い点数だった記憶もあり、自信あったのですが、6割超しかとれなかった。老化と忘却もあるとは思いますが。
英語は筆記試験も面接も相当ハードルが高いと思って準備しなくてはならないでしょう。
国算(配点各100点)：
NやYの偏差値で55ぐらいから英語次第では可能性が出てきて、60程度で勝負にはなるが、確実な合格のためにはできれば62-63程度が必要と思われます。英語が合格点をとれるレベルならば国算で65はいらない(と思います)。３科目受験の場合は、国算は一般入試並みの準備で臨む気持ちが必要です。ちなみに帰国B方式のYの2科目偏差値は60だったと思います。
面接(配点100点)：
英語でネイティブとの面接です。我々
は模擬面接を申し込みましたので、私はそれを見学しました。例えば、「ある日一日の出来事を話してください」という質問がありましたが、学校の期待は1質問に対して最低２－３分は学生が話し続けることのようです。模擬面接のネイティブの先生がおっしゃっていましたので間違いないと思います。朝起きて〇〇して、ニュースを見て〇〇と思って、それから学校に行き、午前中は〇〇の科目でこういう勉強をして、友達とエリザベス女王のディスカッションをして、朝のニュースの知識を活用できた。お昼ご飯は〇〇さんと食べて、話をしていたら、彼女がイギリス出身であることが分かり、エリザベス女王への見方が国によって様々だと感じた。・・・・
と、これぐらい詳細に具体例も織り交ぜてそしてそれが自身の学んだ経験を含めていく感じでないと、学校側が求める長さや品質にはなりません。このあたり、多分塾では対策をしてくれるのでしょうが、いかんせん直前までアメリカにいて、私と対策(情報がなさすぎて対策もまともにできていない状態)していた娘にはこの面接は厳しかったと思います。（ごめん。パパの力不足です ⇒娘）専門の帰国生向けの英語塾を活用できる方は活用した方が望ましいと思います。
(全体的なまとめと感想・主観)
英語が難しいにもかかわらず、国算も帰国生入試にしては問題レベルが高い。そしてネイティブとの面接が大変重要です。配点が１００点あります。そして面接の平均点は低い。面接は必ず１科目ととらえて対策してください。合否を分ける科目と私は考えています。
帰国入試に関して、海外の特に田舎にいる人はどうやって勉強するのがベストなのか？という疑問が私にはずっと残っています。
我々はアメリカにできる限り残りました。娘の貴重な体験ができる時期を失いたくなかった。
6年生の始めや夏休み、もしくは５年生で赴任が終わるまえに日本にさっさと帰ってサピックスとか？早稲アカとか？KAとか？それはおかしくないだろうか？とずっと思っておりました。しかし、洗足ぐらいの問題レベルだと直前まで海外居住のままで自分たちだけで英国算+面接の全教科を準備することは子供はもちろん親にとっても相当な難易度と思います。天才や親が教えることがとてもうまい等はレアケースではないでしょうか。また、海外というのは情報量の問題も大きい。
どうすればよいのか。
私には「試験方式の適切な見極め+効率的なリソース配分の徹底」ぐらいしか解がありません。それは次回もうちょっと書きます。
問題の難しさを強調しすぎたかもしれませんが、合格最低点は低いです。満点とる必要はない。ですから、チャンスは必ずある、と今振り返っても思えます。合格最低点近辺に受験者が密集していると思われます。ある程度まで努力して勝負の土台にのせる。その上でどう一歩抜け出るか。私は実経験から、B方式の当落ポイントは英文法と特に面接にあると考えています。
３科目の帰国生入試の女子校最高峰の洗足学園３科目入試。その戦いに勝つためには、英文法を高レベルに攻略することや普段からのロジカルシンキングによる面接対策、一般入試レベルの国算の学習等、一歩抜きんでた対策が求められそうです。効率的に点を押さえにいけるよう、がんばりましょう！
帰国入試女子校最強の攻撃力！帰国生 vs 洗足学園！
↓もしよろしければモチベーションアップのために応援お願いします。
