国立西洋美術館で開催中の、


内藤コレクション
「写本〜いとも優雅なる中世の小宇宙〜」
展に行ってきましたおねがい


印刷技術が生まれる前の
中世ヨーロッパでは、

写字生が
聖書や詩篇を、
羊皮紙の上に
手描きで書き写していたそうで。



膨大な時間と
優れた技術で製作された
「写本」は、
現代では立派な美術品に✨

その魅力に取り憑かれた、
筑波大の名誉教授である
内藤裕史先生の
「内藤コレクション」
(国立西洋美術館に寄贈された
そうです)から、
150点ほどの写本のリーフ(零葉)
が展示してありました。



古い写本、
複製品は何度か見た覚えがありますが、
オリジナルは初めてかな~照れ音符
楽しみハート


クローバー第一章「聖書」クローバー


展示最初に現れるのは、
小さな小さな
手のひらサイズのリーフです📙

内藤先生が
最初に購入したという、
記念すべき作品。

ポケットサイズの
聖書だったのでしょうか?


見るのも大変なのに、

こんな細かい細工が✨
(どうやって描いたの?!)


デザイン性も、優れていますね✨


こちらは、
旧約聖書の創世記。
丸い枠の中に、
神が天地創世をしていく場面が
描かれています。


こちらも旧約聖書から。
アルファベット「E」の中に
細かいイラストが✨


「ズヴォレ聖書」の零葉。

アルファベット「D」の中に、
ダヴィデの生涯が描かれています。

おシャレすぎます乙女のトキメキ

 
「セント・オールバンズ聖書」の零葉。

周りの装飾も凝ってますね。


3センチ四方ほどの、
小さなスペースに、
↑こんなに細かいイラストが。

クローバー第二章「詩篇集」クローバー

旧約聖書の一部を成す
「詩篇集」のリーフたち。




個性的なデザイン。

写字生のセンスや個性が、
うかがい知れますね照れ


2葉、繋がってます。
(こういう状態って、貴重なんでは??)



ため息が出るほど美しいです乙女のトキメキ

クローバー第三章クローバー
「聖務日課のための写本」




アルファベット「B」の中、


上段に神、
下段に
竪琴を奏でるダヴィデが。


アルファベット「c」の中に、




フランシスコ会の修道士たちが音符

周りの装飾に、
植物や鳥、
そして修道士の顔??
が描かれています爆笑


フェラーラ侯国の
レオネッロ・デステが描かせた
聖務日課表は、
2葉ありました。

裏表が見れる展示におねがい音符








裏側はこんな風に。

反対側の絵が透けていたり、


羊皮紙ならではの
毛穴が見える貴重な展示ですキューンキューンキューン

同じく
レオネッロ・デステの
聖務日課表。






B5サイズくらいの
そう大きくはない羊皮紙に、


細かい細工が乙女のトキメキ


典礼用詩篇集、2葉↓↓


イニシャルDと、
下部の円型の中に画かれた人物は、
どちらも「愚行」の擬人像。
道化の持ち物である、
棒を持つ姿が。


天使がかわいいハート

ここからは、
「聖歌集」ということで、
楽譜です音符






アルファベット「A」の中に
復活したキリストの姿が。

「Angelus domini descendit」
(天より降りし主の天使)
という、復活の場面のテキストが。





司教さまの背景、
美しすぎる金彩ラブラブラブ








「聖母子」と、東方のマギかな?

ロンドンの古書店の
クリスマスカードになっていて、
内藤先生の思い出の作品だそうです🎄



第四章へと続きますウインク