#04 通常業務 | Gangbear Official Blog

Gangbear Official Blog

Gangbearさんの公式ブログ

「あと15時間待てば衛星が新宿上空を通過するのでそうなれば精密な画像が手に入るとのことです」ケンスケがガンロッカーから89式自動小銃を取り出した。現地の指揮所に赴くときの護身用である。

「情報部め、これじゃあ、オレたちに出撃してその目で確認し、赤い発煙弾を置いてこいと言わんばかりだな」モトヒロは第26歩兵旅団の士官に招集をかけた。
第26歩兵旅団本隊がディメンジョン・ホールの半径300m以内にいる人々を避難させている間にFチームが出撃準備をする。いつも通りの作戦だが、緊張は常に付きまとう。

羽田のベストガンも機体に乗り込み、整備班が弾薬をセッティングする。目的が空港から近いため、作戦高度に達するまでには大きく迂回し、高度を上げていくしかない。ただし、ベストガンも十分な情報を与えられているわけではない。

Fチームの赤い煙幕弾とGPS情報が無ければ航空隊は作戦を遂行できない。Fチームの5人は装備を整えると私物の通勤用バイクに跨り、都内某所の駐屯地から新宿へと向かった。

渋滞をすり抜けて新宿に到着するとすでに新宿警察署から警官が出動し、現場方面へと人が向かわないように群集整理を手早く行なっていた、

「本隊いらなくね?」機銃手のユタカ・フィリップス2等陸尉が警官の動きを見て言った。

「警察のできることはこの程度だ。空爆する時に危険地帯から人々を引き離すには警察だけでは無理だ」マサル・ブラックバーン3等陸佐が周囲を見回した。(つづく)