「で、自分にナオキソマ氏を追えと?」人間でレンジャーのユタカ・パミッチがモトに言った。
「そのとおりだ。新参者のお前なら海兵城に入れるはずだ。それにナオキソマ一行を殺せというわけでもない。ただ、様子を覗ってくるだけでよい」モトが思案する。
「その結果、ナオキソマが悪魔になってしまったら、どうするのです?」ユタカがクビを傾げる。
「いまからフロンタへの書簡を書く。ナオキソマが悪魔に変じたらその書簡を携えてフロンタへと全速力で向かえ」モトがそう言うとサラサラとフロンタ大公への書簡を書き上げた。
完成した書簡を携え、ユタカは馬で海兵城へと向かった。
海兵城には軍事的機能と水夫たちの住居しかないが、それでも酒場が15もあり、宿屋も4つある。
ユタカは15ある酒場のうち、冒険者が寄り付きそうな店を探した。
2階が冒険者の宿になっている酒場で、地下7階への道案内をしてくれるという怪しげな男に出会った。
「地下7階にはお宝たくさん」男は言っていた。
「仲間がいればその地下7階に行ってみたいものだなあ」ユタカがかまをかけた。(つづく)