ナオキンが敵の首を斬ってとどめを刺し、観衆の求めに応じた後、ナオキンとリャンだけテグ大公の使いに呼び止められた。
使いについていくとテグ大公の部屋に招かれた。
「メサイア大聖堂からこういう書簡が届いた」テグは書簡をリャンに見せた。
「これは……」リャンが絶句する。
リャンは書簡が読めなかった。
「どれどれ」ナオキンがリャンから書簡を取り上げる。
「そんな……」書簡を読んだナオキンが絶句した。
「と、言うわけだ。馬車をやるから貢物を運んでほしい」テグ大公は書簡をナオキンから取り上げ、命じた。
「わかりました」リャンが言った。
二人は部屋を出るとため息を付いた。
「クニを後宮で奉仕させるなんて。あんまりだ!」ナオキンは憤りを隠さない。
「そう……書いてあったのか?」リャンが尋ねる。
「え、まさか、読めなかったんですか?」ナオキンが問いただす。
「ああ、実は……読めなかった」リャンが告白した。ナオキンは頭痛を覚えた。
「貢物はクニ本人なんだ。女人禁制の後宮で高司祭たちの慰み者になり、飽きられたら宦官にされる。あの書簡の意味はこうです」ナオキンが言った。
リャンは背筋が寒くなってしまった。(つづく)