【ロード・ナンバー・シックスティーン】第13話 夜明け | Gangbear Official Blog

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「え、木更津基地陥落ですか、チョーク2から20までのブラックホーク全損?!」野崎2尉が無線での連絡に驚きながら、山口2佐をたたき起こした。

「木更津を落したのは『組織』ですか?」山口2佐がそうであって欲しいと願いつつ、本部の幕僚に尋ねた。

「いや、第5海兵機甲連隊の一部だ」幕僚の答えを聞き、さすがの山口2佐も驚きと怒りを覚えた。

「『マリノス』の奴らか……腹立たしい」電話を切ると机に拳を見舞いながら自分がかつて所属した第6空中機動連隊が解散させられた時の記憶を巡らせていた。

横浜市に2つの連隊は必要ないと言われ、対テロ作戦能力を高めるため、対テロ作戦向け特殊部隊であった第6空中機動連隊「フリューゲルス」は解散させられた。

「あの時から『闘争』が始まっていたというのか?余計に腹立たしい。全員集合!」山口2佐は憤怒した。

「第5海兵機甲連隊が空挺団を攻撃?!友軍同士戦っているのですか?」その知らせを聞かされた永井2曹が驚いている。誤報であると信じたいと思った。

「連中がアクアラインを戦車で渡っていったとは思えない。おそらく敵前上陸を行ったのあろう。と、なると、関与した強襲揚陸艇があったということだ」山口2佐が思考を巡らせ、結論へと導く。

「なにやってるんだ、海自は!」田原3曹が怒りの声を上げた。

「どうやら俺たちは『組織』を過小評価していたんだろう。奴らは静かに、ウィルスのように日本という身体を蝕み、パンデミックしたんだ。さあ、勇敢なテレビ局の画像を見させてもらおうか」山口2佐はテレビをつけ、ザッピングした。(つづく)