第24話 悪魔対ヴァンパイア
「あうっ!」キングの牙がマキ・ジュニオールの首筋に突き刺さる。キングは牙を抜くとそこから溢れ出る血を啜った。マキ・ジュニオールの意識が遠のく。
マキ・マルセロがキングの背後に空から回り込み、鉤爪を振り下ろす。キングは意識を失った。マキ・マルセロは剣を抜くとキングの胸にそれをつき刺した。
「所詮、ヴァンパイアは人だということか……」マキ・マルセロは鞘に剣をもどした。
「あ、ありがとう、アネスタスシオス様」マキ・ジュニオールが言った。アネスタスシオスとはマキ・マルセロに憑依している悪魔のことである。
「さあ、行こうじゃないか、その勝負の素とやらを授けている男のところへ」マキ・マルセロ……いや、悪魔アネスタスシオスが言った。
「アネスタスシオス様、その格好はマズイっしょ、どこから見ても100%悪魔……」マキ・ジュニオールが行った。
「俺は殺戮さえ出来れば満足だ。この身体はマキ・マルセロに返してやる」鉤爪と翼が消え、マキ・マルセロは人間の姿に戻った。
「俺は誰を殺した……」マキ・マルセロが言った。
「キングさん……いや、ヴァンパイアを殺した」マキ・ジュニオールが言った。
「早くこの街を通り抜けてモトヒロ様とやらの城へ行こう」マキ・マルセロが言った。
マキ・ジュニオールとマキ・マルセロは酒場の前の水飲み場に繋いでいた馬に跨るとモトヒロの城を目指した。(つづく)