第102話 追いはぎの親玉
タダナリらが一瞬目を離した隙に追いはぎは逃走した。が、その逃走した追いはぎが冒険者風の戦士たちに2人、殺された。
「逃げ足の早い臆病者め」そう言いながら6人の冒険者風の男たちがタダナリらの前に現れた。前列の戦士2人はハルバードと言う竿の先に斧の頭がついている武器を使い、残りの1人は剣を構えていた。後列は盗賊1人、魔法使い1人、僧侶1人といったところだ。どいつも性格の悪そうな顔で邪悪な表情をしていた。
「しかしヂヴァの奴らは腰抜けだな。女、子供、老人を殺された後で俺たちにビビって
追いはぎになって、あんたらに数人殺されたら村捨てて逃げちまいやがった」リーダーで戦士のネロノトッフォス「スレイヤー」メダザーニが言った。
ミノルは敵の魔法使いに沈黙の呪文をかけた。魔法使いは沈黙させられた。パンゾーも敵の僧侶に沈黙の呪文をかけた。僧侶も沈黙させられた。タダナリは前列で一番弱そうな戦士を槍で突いた。戦士はタダナリの素早い一撃で即死した。タダナリがネロノトッフォスにハルバードで掠り傷を負わされた。さらに後列からは石のつぶてが2つ飛んで来た。
パンゾーが前列で2番目に弱そうな戦士をポールアームで突き殺した。タダナリとミノルはネロノトッフォスに瀕死の重傷を負わせた。ネロノトッフォスはタダナリを殺そうとしたが、タダナリに回避され、パンゾーの手前に石のつぶてが落ちてきたがただそれだけで、僧侶がウォーハンマーでミノルに襲いかかってきたが、大ぶりだったのでミノルは簡単に回避できた。
「逃げろ!」機先を制したネロノトッフォスが叫んだ。後列の3人とともにネロノトッフォスは逃げだした。追いつめることもできたが、それは自分たちの仕事じゃないと思った一行はあえて彼らを追わなかった。一行が村人の生存者を探していると鍵職人が自分で造った鍵で閉ざされた地下室から出てきた。様子を何処からか見ていた鍵職人はネロノトッフォスが村長の家に宝箱を置いていて、追いはぎ稼業で蓄えた宝物がその中に入っていると言った。
鍵職人を連れ、村長の家に入るといきなり壁に鮮血が飛び散っていて、村長の首が玄関に転がっていた。村長の家には宝箱が置いてあった。宝箱から幾ばくかの宝を慌てて持ち出したらしく、宝箱は開いていた。もともと貧乏な連中なのか、この宝箱には鍵も罠もなかった。一行は宝箱を閉じると国境にある警備隊本部に宝箱を引き渡した。(つづく)