使徒たちは、やがて、自分が教わったこと以外は、別の世界の住民を見ているかの
ような生活を送る。それぞれの学級担任が言うことしか通らないのである。
廊下には、先頭の担任が使徒たちを連れて歩いている。すれ違いざまに、挨拶をすると
担任が挨拶をしない限り、使徒たちは挨拶をしないのだ。使徒から挨拶をしようとしない。
朝の読書の時間に、たまたま本棚で本を選ぶ使徒たちに話しかけてみた。
「リンカーンってさ、少女に言われるまで髭を生やしてなかったんだよね。」
といったら、黙ってこちらをずっと見ている使徒がいた。あまりにも、
何も言わず、こちらを見ているので、「もういいよ、好きな本えらんで」といって、
私は、担当クラスの教室に入っていく毎日が続いたのである。
なんというか、学級担任による、指導の仕方に問題があるようだ。