〜静止スタイル〜


ベア子の行動には、必ず理由がある。


今日も気づけば、

彼女は部長の机の近くに立っている。


だけど表情は“無”。


手にはマグカップ。

お茶を見つめて、まるで時間が止まったように動かない。


あまりに静かすぎて、

「具合悪いの?」とこっちが心配するほど。


だが

本当の目的はひとつ。


部長と係長の会話を、

一言も聞き逃さないため。


お茶はただの小道具。

この姿勢こそ、ベア子の“監視の基本フォーム”なのだ。