受け継がれていかねばならぬものとは | Atsukoのポケット

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ピアノ三昧の日々から気がついたら漆器屋の女将に・・・・。
日々の出来事、感じたことをつれづれなるままに綴っています!

最近断捨離ブームでありますが、

本当に古いものを何でも手放していいのか?問題も知り合いとは出てきており

いいものはそれなりに文化として残しておかなくてはいけないだろうし

それならば、どこで引き取って展示するか。

 

この問題は結構複雑な問題でもあります。

ゴミかお宝か?

ごみでも100年経ったらお宝になる意見もあったような。

 

と、そこで必要なのが知識と審美眼。

好みでもいいのかもしれません。

 

私の場合、布の端切れもなかなか捨てられないので

そこでなんとかモノにしようとためているものも多く、

それが目につくと必要じゃない人は「捨てたら!」となる。

 

生きている間に、というか元気な間に消化したい布問題(私の場合)

とくに会津伝統の会津木綿と絹の着物の端切れは捨てられない。

もう昔のチェック柄なんていうのは機械が故障したとかしないとかで

織れないとも聞いたことがあります。

きっとその機械を直す方もいないのかもしれません。

少ししかないけれど、貴重だとわかると捨てられない。

そして

比較的にマメに見ている会津木綿に関しては、

昔とずいぶん色の感じも変わってきて、モダンはモダンでいいのですが

やはりなんとも懐かしさを感じる織もあるのです。

 

 

 

 

こんなことを考えていると

捨てるに捨てられないものが山のようになるのですが

次世代にその感覚が受け継がれるか?

ここも大きな問題。

 

合理主義が多い世代の方々はどう思うか。

 

 

今次の世代に伝えていかなくてはいけないことは何なのか。

 

徳川美術館には確かに素晴らしいものが沢山ありましたが

庶民レベルの生活に根ざし育まれてきたものも

後世に伝えられたら、などと思います。

難しいでしょうが。

 

 

モノをただ処分するのではなく循環する。

 

そういうことを真剣に考えている団体が会津若松にもあります。

催しのお誘いにいつも気になっているものの、なかなか参加できないもどかしさ。

せめて好きなものくらい、何とか形にして大事にしたい、と思っております。

 

 

河川敷にどっさり菊が咲いていました。