静かな雨の日曜日です。

 

お店のテーブルコーディネートは

お馴染みバイカラーのグリーンとベージュに

ガラスや磁器を合わせました。

 

 

 

 

躍動感を感じる初夏を表現するために

グラスにナフキンを入れて動きを出しました。

 

 

花はこちら

母の日を思うカーネーションとキク科のピンクの花を

取り合わせ。

 

 

 

さて、先日古本屋で巡り合った

石垣りん詩集 少し読むとどんどんはまって

時代は違うもののその彼女の世界観が自分の思いとリンクするのは

若い頃とは違う感情になったからでしょうか?

 

 

「幻の花」

 

庭に

今年の菊が咲いた。

 

子供のとき、

季節は目の前に

ひとつしか展開しなかった。

 

今は見える

去年の菊。

おととしの菊。

十年前の菊。

 

遠くから

まぼろしの花たちがあらわれ

今年の花を

連れ去ろうとしているのが見える。

ああこの菊も!

 

そうして別れる

私もまた何かの手にひかれて。

 

 

 

 

私は石垣りんは名前は聞いたことがあったのですが

それほどじっくり読んだ記憶がありません。

 

ここで色々感想を語るのは野暮ですが、

これが桜だとまた印象は違うのでしょう。

菊、というのも感慨深いです。

誰もが歳を重ねると感じる気持ちをこんな風に表現できるなんて

!!!

 

詩を読んだ後

テーブルの上にもピンクから(こちらにも菊はありますが)
いただいた「都忘れ」(キク科)にチェンジしてみました。

 

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雨の日も丁寧に思いを整えて過ごせたら素敵ですよね。