ここからは特に珍しいことも起きない普通の一口馬主として出資してきた馬の回顧になるので、あまり面白くないかもしれません。自分でもこの頃に比べると最近は随分落ち着いちゃったなと感じています。
オーストラリアでの活動をしながら、日本では友駿と社台サンデーを続けていくのですが、友駿のほうはタップ以外に活躍馬も出ないので自然と出資頭数を減らしていきます。途中で友駿がアメリカで走らせる一口馬主、ユウシュンUSAを始めますがこれもその存在自体が闇に葬られるかのように知らない間に無くなっていて、その後誰も話題にしませんでした。400口募集だったと思いますが、いったい何人申し込んだんだろう。
あ、もちろんお付き合いで出資しましたよ。血統も何もかも忘れてしまいましたがワシントンシチーっていう名前だったと思います。でもホント、全く走りませんでした。下級条件を2回くらい勝った気がしますが、配当は、2000円くらいしか無かった気がします。ユウシュンUSAで学んだことはアメリカで馬を持っても賞金の半分以上は税金と手当てで取られるので、お金が無い人はアメリカでは馬は持たないほうがいいということくらいですね。これは世間的にも自分的にも、もちろん友駿的にも大失敗の企画でした。でもやってみないと分からない事ってありますからね、多少のリスクは仕方ありません(笑)
社台・サンデーの最初の年は中途入会で社台のラジオウェイヴに出資しましたが、その翌年2001年産は1次募集から申し込み、サンデーで一口35万円のアフリート産駒の牝馬スウィートデザイアと、一口30万円のティンバーカントリー産駒の牡馬フルオブファイトに出資しました。ところがこの年の募集が終わったころの2002年夏、日本競馬の歴史を変えたサンデーサイレンスが他界します。せっかくこのクラブに入ったのにサンデーサイレンス産駒への出資は叶っていませんでした。翌年の募集では価格も高騰するだろうし人気になるだろうから買えないかもしれない。だったら今残ってるサンデー産駒を買うしかないんじゃないかと。
その時は牡馬も牝馬も何頭か残っていた記憶があります。もうすでに2頭に出資を決めていたので予算的に厳しかったので、何とか買えそうな牝馬2頭にターゲットを絞りました。
社台サラブレッドクラブのブルティナの01とサンデーサラブレッドクラブのベルフォンテーヌの01です。どっちも良い馬だと思いましたが、母父シアトリカルに魅力を感じてベルフォンテーヌの01への出資を決めました。
ベルフォンテーヌの01、競走馬名ベルディマンシェ。40口クラブに入って初めて名付け親になることができました。そして2004年1月25日にデビューし、社台・サンデー出資馬の初勝利をデビュー勝ちで決めてくれました。名付け親にもなれて40口初勝利も経験させてくれて、こっちにして良かった~~~
と、この時は思いました。
2択で選ばなかったほうのブルティナの01ですが、競走馬名ムーヴオブサンデー。デビューから3連勝でフィリーズレビューを制し、桜花賞でも3番人気で4着…。う~ん…(笑)
時々こういう事が起こります。一口あるあるでしょうか。
数年後にディープインパクトの初年度産駒を絶対買おうと心に決めて挑んだ2008年産の募集、ステイゴールド産駒でめちゃくちゃ良く見えた馬がいたのですが、最後まで悩んで初志貫徹。出資したディープ初年度産駒ハーキュリーズは名付け親になれて喜んでいたのですが、悩んで選ばなかったほうのステイゴールド産駒はその後オルフェーヴルになった…とか(笑)
ベルディマンシェもハーキュリーズもこっちを選んで後悔はしてませんよ。
名付け親だし(←負け惜しみ)
まぁ、長くやってるといろんなことが起きますね、というお話でした。
スウィートデザイアとフルオブファイトの話も少し。
まずはフルオブファイト。2歳の7月26日に芝1600mでデビューし2着した後、骨片が飛んでいるのが判明して半年の休養、復帰戦はベルディマンシェの初勝利から1週間後の2月1日でした。ダート替わりのこのレースを勝って2週連続の勝利をプレゼントしてくれたと思ったら、同じ2月末には2勝目を連勝で決め、ダート界に新星現ると話題になりました。その後にスプリングSを使っちゃったのが良くなかったのか6戦目に骨折して引退しました。ティンバーカントリーの大型馬ですからダートを使い続けてたら交流重賞でも結構活躍してたんじゃないかなと思います。
スウィートデザイアは未勝利でしたが11戦も走ってくれました。それどころか引退して地方の別のオーナーのところに行ってからも走り続け、通算77戦もしたそうです。しかもその後に繁殖入りして2010年にタップダンスシチーの仔を産んでいるんですね。タップの交配相手の名簿でスウィートデザイアの名前を見つけた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。元出資馬だった父と元出資馬だった母から産まれた初めての仔でしたが、残念ながら活躍はできませんでした。アルアインが種牡馬入りした今後は、アルアイン×元出資馬という馬がどんどん出てくるのかと思うとワクワクが止まりません。
≪つづく≫