五代目春風亭柳朝 二十三回忌追善落語会 @日本橋劇場 |  犬の噺。

五代目春風亭柳朝 二十三回忌追善落語会 @日本橋劇場

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春風亭柳朝・・・、お洒落で恰好がよくて、照れ屋で喧嘩っ早くて、嘘つきだったそうです。平成3年2月7日、61歳でお亡くなりになり、今年が二十三回忌だそうです。一門+権太楼師匠の追善落語会がありました。師匠オハコの落語に加え、エピソード盛りだくさんの座談会という趣向。そこになぜ権太楼師匠がいるかというと・・・前座の頃からとても可愛がってもらったから、だそうです。

今夜、とても印象的だったのが、正朝師。「祇園祭り」を堪能しました。
噺の途中に柳朝師匠が応援に来たと思った。正朝師が応えるように、調子がガラリと変わったから。それまでの力みが解けたようです。力強さは温存したまましなやかになった。正朝師匠も喋ってることが楽しそうに見える。だからかな、啖呵の途中で自然と拍手が巻き起こり、マスキングしないで、と思いながらつられて拍手してしまった。

続いて権太楼師匠の「火焔太鼓」。
マクラなしで、おまえさん・・・と始まった。今夜はちょっとアウェイ(?)
座談会で一朝師が言うには、「火焔太鼓」は、柳朝師匠がご自宅に志ん朝師匠を呼びつけてお稽古してもらったんだそうです。稽古の当日、暑い盛りだったんでしょう、玄関を開けると、ランニングにステテコ姿の二人の朝さまが寝っころがって「火焔太鼓」を喋ってたそうな。
若い頃、一朝師も正朝師も、狭~い部屋に一年中ある炬燵を挟んで稽古してもらったそうです。
柳朝師匠のご自宅は、名前の大きさに比してとても小さかったそうです。ご本人は、「家なんざ、郵便物が届けばいい」って了見だったとか。お家について無頓着だったんでしょうけど・・・・稲荷町より大きくちゃいけない、って配慮も多少はあったんじゃないかなァ~~

仲入り挟んで一朝師の「天災」。
一朝師匠、今夜もキレのいい江戸弁を聴かせてくださいました。
最近はNHKの江戸弁監修など、そちらのエキスパートとしても活躍してらっしゃるそうです。千住で生まれ育った師匠は、元々江戸弁を操ってたんでしょうが・・・入門当初、「訛ってる、訛ってる」と、鼻濁音を主に、徹底的に矯正されたそうです。
ふ~~ん、そうだったのか・・・。
イッチョウケンメイ聴いてたら・・・ロシアの隕石落下みたいな天災は・・・って疑問が頭を離れなくなってしまったけど・・・。
ともかく、この「天災」、笑いどころがなく、とても難しい噺なんだそうです。正朝師、権師が言ってました。
一朝師は、立て板に水の如く、よどみなく軽々とお話しになります。
師匠は・・・八五郎みたいな人でした。と仰ってたけど、惣領弟子として、父子のように過ごしたときのたくさんのエピソードが、「天災」をつくったんだろうな。
柳朝師の芸のDNAは、確実に受け継がれています。

時間となり三三七拍子でお開きとなりました。
冥途の師匠・・・どう思っただろ・・・照れてるかな・・・

落語会の余韻に浸って、楽しい気分で携帯を見ると、結婚披露宴お招きのメール。
そうかァ、遂に決まったのね、綺麗なお嫁さんになるだろうなァ・・・「さておばさん、この度は・・・」です。夜の空気は冷たいし・・・なんだか無性に「うどん屋」が聴きたくなった。

$ 犬の噺。-1

湯島の大喜。