「鶴八鶴次郎」 @新文芸坐
柳家紫文さんの「鶴八鶴次郎」を聴いたのが2年前。
以来、今夜の上映を、ず~~~~っと待ってました。
(TUTAYAのレンタルもAMAZONの販売もないし・・・名画座の上映もなくて・・・)
脚本:川口松太郎
監督:成瀬巳喜男
鶴次郎:長谷川一夫
鶴八:山田五十鈴
佐平:藤原釜足
松崎:大川平八郎
竹野:三島雅夫
1938年の作品、1917年生まれの山田五十鈴、21才の映像。
鶴八(山田五十鈴)と鶴次郎(長谷川一夫)は、新内語りの人気コンビ。今夜も喜楽亭は大入り。二人の語り物は八町飢饉といわれ、八町四方の寄席、芝居が不入りになるほどの人気を得ていました。ベテラン揃いの名人会にも抜擢されるほどの活躍。
でも・・・この二人、芸熱心ゆえに、芸の喧嘩も絶えない。汗びっしょりで楽屋に戻るやたちまち言い争い・・・。
鶴八の可愛い口からポンポン・ポンポン飛び出す容赦ない攻撃、鶴八のおきゃんぶりの可愛らしさ、山田五十鈴の魅力炸裂!
対する長谷川一夫の逆襲も凄まじい。昔の二枚目は容姿だけじゃなくて、演技も上手です。
好き同士の鶴八と鶴次郎・・・婚約したのに・・・・結局喧嘩別れ。
パトロンと結婚して不自由ない生活を送る鶴八に対し、鶴次郎の方はどんどん落ちぶれ、芸も荒れていく。
鶴次郎の落剝ぶりを見かねた周囲の支援で、再びコンビが復活し、鶴次郎も甦るが・・・、久しぶりの喝采で調子づく鶴八に、芸の道に戻させたくなかった鶴次郎がわざと喧嘩をふっかける・・・。
不景気な面ァするねえ、男一匹、流しをしたって喰うには困らねえ、飲みねえ、さ、ぐっと、姉さん、熱いの二つかためて持ってきてくんな
鶴次郎は案外さっぱりサバサバしてるし、鶴八も誰かの犠牲になったわけじゃない。これでいいのだ。
ほろ苦い余韻に包まれつつ・・・・つい、山田五十鈴の選択の軌跡に鶴八の未来を重ねてしまい・・・鶴八が芸道に戻る気がしてくる。
もう一度観て、今度は「赤坂」をじっくり聴いてみたい。
